忍殺TRPGリプレイ【スクランブル・ヴァイス】03
前回のあらすじ:ネオサイタマからポータルでキョートへ戻る途中、インクィジターとニンジャスレイヤーの襲撃を受けたザイバツニンジャたち。散り散りになった彼らは、現世へ帰還するためオヒガンを探索することになるが……果たして生還できるのであろうか? カラダニキヲツケテネ!
◆
01010101……メンタリストが意識を取り戻すと、そこは見るからにジゴクめいた領域であった。溶岩流が暗黒の空間を流れ、周囲を複数のオニが取り囲み、金棒やサスマタを手にしている。傍らにはコンジャラー。「はて、ここはジゴクかね」「カラテがあります。切り抜ければよろしかろうかと」
二人はさして動じず、カラテを構えた。オニどもは見たところ、さしたる強さでもない。サンシタニンジャかスモトリ程度であろう。ならば、問題なし!「「イヤーッ!」」「「「「アバババーッ!」」」」ナムアミダブツ!二人のマスター級ニンジャのカラテは、瞬時にオニたちを全滅させた!
「……さて、どうやれば現世に戻れるのやら」メンタリストとコンジャラーは、ジゴクめいた領域をあてどなく歩き始めた。先程のオニたちに道案内を頼めばよかったか。しばし進むと、岩の上に輝く結晶が突き刺さっている。メンタリストは少し躊躇い、それを掴み取った。何らかのレリックだ。
探索続行
イベント3
イニシアチブ
15:メンタリスト/MT 回避13、体力12、精神力10、緊急回避0、AB使用済
11:コンジャラー/CJ 回避13、体力10、精神力9、緊急回避0、AB使用済
01010101……空間が突然歪み、奇妙な01の塊が這いずり出てきた。四方八方に01の触手を伸ばし、純粋な悪意と破壊衝動で周囲を汚染し始める!「イヤーッ!」メンタリストは襲い来る触手を紙一重で躱し、虹色のスリケンを投擲してこれを破壊!『01011アバーッ!010101』それは叫び声をあげた。
イベント4
イベント5
それはぐじゅぐじゅとうごめき、不確かな悪霊じみた姿をとる。『アバーッ……ドーモ……』それはオジギし、アイサツした。『010101わ、私は……誰だったか……思い出せない……!ゴンベモン……ゴンベモン……です010101』
◆ゴンベモン(種別:ニンジャ/コトダマ)
カラテ 15 体力 15
ニューロン 15 精神力 15
ワザマエ 15 脚力 8/N
ジツ 5 万札 30
攻撃/射撃/機先/電脳 15/15/15/15
回避/精密/側転/発動 16/15/15/20
即応ダイス:6 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆伝統的ニンジャ装束:回避と即応+1
◇ジツやスキル
☆謎めいたニンジャソウル、ジツLV5
☆カナシバリ・ジツLV3
★◉ネンリキ力場:爆発を含む射撃ダメージ軽減1(常時発動)
★キネシス衝撃波:手番攻撃時に精神力2消費し発動(H)
隣接マスの敵全員にダメージ1+弾き飛ばし(回避UH、弾き飛ばし距離はジツ値)
出目666:弾き飛ばされた敵1体へカラテミサイルLV2で自動的に追撃
☆カトン系、ジツLV5
☆カトン・ジツLV3
★火炎耐性
★カトン・ボール
◉◉タツジン:コッポドー
◉緊急ブリッジ回避
●連続攻撃3、連射2、時間差、マルチターゲット
●手番2回、01分解耐性
◉疾駆
能力値合計:55
「……ドーモ、メンタリストです」「コンジャラーです」ザイバツニンジャたちはアイサツを返す。見るからに危険。ここは逃げるべし!
戦闘開始:1ターン目
イニシアチブ
15:メンタリスト/MT 回避13、体力12、精神力10、緊急回避0、AB使用済
ゴンベモン/GM 回避16、体力15、精神力15 イニシアチブ7で再び行動
11:コンジャラー/CJ 回避13、体力10、精神力9、緊急回避0、AB使用済
「イヤーッ!」メンタリストは連続側転で逃走!だがコンジャラーへゴンベモンが駆け寄り、否定情報の掌打を放つ!『01010101』「イヤーッ!」コンジャラーはジュー・ジツの構えで巧みに回避!タツジン!そして!「付き合ってはおれん!オタッシャデー!」連続側転を放ち、命からがら撤退!
戦闘終了
イベント6
「クワッザ……スダ……ザッスサ!」前方にはオニの群れ!オニの首領と思しき、凶悪な飾りを身に着けた者が、飾り杖を繰り返し足元に打ち付けた!「ザッスサ!」「ザッスサ!」「ザッサ!」オニ達が和した!「「どけ!イヤーッ!」」「「「「アバババーッ!」」」」二人はオニの群れを薙ぎ払いつつ前進!
イベント7
『01010101……!』ゴンベモンは飛翔し、逃げる二人を追いかける!手には否定情報の刃!SLASHSHSH!「イヤーッ!」コンジャラーは紙一重で回避し迎撃!『010101!』命中!ゴンベモンは苦悶する!まるで古事記に記された冥府下りの神話だ!あの話では逃げる神が逃げおおせたが、果たして!?
イベント8
イベント9
イベント10
『0101010101!』ゴンベモンは飛翔して追いすがりながら、否定情報のスリケンやクナイ、渾沌とした01の渦を次々と放つ!「「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」」メンタリストとコンジャラーは側転回避!ブリッジ回避!ジグザグ移動回避!そしてついに、前方に光り輝くポータルの出口が現れる!
「「イイイヤァアアアーーーーッ!」」二人は必死でポータルへ飛び込む!0101010101010101……
000101011000110101
帰還成功
???
キョート共和国、某所。ザイバツ・シャドーギルドの極秘の庵にて。
ディプロマットの極度の精神集中下、ポータルから物理還元されて落ちてきたものあり。メンタリストとコンジャラーだ。「やれやれ、酷い目に遭った」「まったく」二人は汗と血を拭う。ディプロマットはポータルを維持するため極度集中状態にあり、かろうじてアイサツを行う。「ドーモ……」
「ドーモ。ダークドメイン=サンたちは?」「まだ……です……!」「そうかね。では、我々はこの庵で一休みさせてもらおう」「ハイ」ディプロマットの集中を切らせば仲間たちは帰還できない。もしダークドメインが「三割」になったとすれば、それもロード・オブ・ザイバツに報告せねばならぬ。
……その時!「Wasshoi!」ポータルの中から赤黒い影が飛び出した!
メンタリストは平然とアンブッシュ者のカラテを受ける。避けようともしない!SPLAASH!ナムサン!メンタリストの肉体が水柱めいて弾け、飛び散った!水滴の一粒一粒にはメンタリストの顔!コワイ!『余計な者がついてきたようだ。ドーモ、メンタリストです』「コンジャラーです。貴様!」
アンブッシュ者はアイサツを返す。「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
『これはこれは。ジゴクから舞い戻ったというわけだ』メンタリストは無感情にカラテを構える。「ダークドメイン=サンは殺した。次はオヌシらだ」『おやおや!それは大変だ』「貴様の相手はしておれぬ。ロードに報告せねば」コンジャラーもカラテを構える。強敵だが、逃げ切れぬ相手ではない。
「ドーモ……ディプロマットです……!」彼はポータルを維持し続けている。アンバサダーがまだだ。この場をやり過ごし、ニンジャスレイヤーにメンタリストとコンジャラーを撃退させねば!一触即発アトモスフィア!
【続く】
◆