【つの版】大秦への旅02・安息條支
ドーモ、三宅つのです。前回の続きです。
大宛(フェルガナ)、安息(上古音:an sjək,パルティア)、烏弋山離(カンダハール)の位置関係はわかりました。では、條支(上古音:dog kieg)はどこにあるのでしょうか。
◆條◆
◆支◆
安息西界まず、『史記』大宛列伝にはこうあります。
安息国の西はすなわち條枝で、北には奄蔡(アオルソイ、カスピ海北方の遊牧民)、黎軒がある。
黎軒については後で考えるとして、『漢書』にはこうあります。
條支は烏弋山離の西に接し、10