pop virusを星野源から引き継ぐのは僕さって考えてる
カルチャー縦横無尽に、思いつきのまま行動する私のような人間だけがもつ特権がある。それは全くたいした事ないが、たいした事あるように見える。
2/18(水)
昨日の夜は早い時間に風呂にも入らず眠ってしまい、早起きできた。
TOHOシネマズのポイントが7ポイント貯まっていたから、一回無料だ。と思って、「すばらしき世界」を予約する。席を選ぶ時に、今日は安い日だっけ。と元に戻って、レディースデイであることを確認する。そして戻ると仮押さえられていた。I列の真ん中を取る。14時の回だ。時間がまだあるので「Short peace」という、大友克幸が書いた短編漫画をまとめた本をメルカリで購入していたので、読み始めた。大友克幸はAKIRAを映画を4K版で見たのみだ。今日行く映画館が、コロナで新作がないために名作を上映していた去年の事である。私は昨日紀伊國屋のかがやで買った、「世界一煙草に合うコーヒー」なるもの(買うとき少し恥ずかしかった)と煙草を飲みながらこの漫画を読む。「夢の蒼穹」という短編を読んでいるときに、ある事象を思い出した。この短編は「戦地に行っている主人公が、仲間が壊滅状態の中、塹壕で、残った2人と共にしばしの時間を過ごす話である。そこでふとみた青空が、綺麗だった。」という夢。それはみたサラリーマンの主人公は、それがとても印象的であるような気がして恋人に話すストーリーである。これが、どうしてもランジャタイの漫才「まだいる」という漫才(YouTubeで視聴可)と結びついた。こちらは死にそびれたおじいちゃんがエヴァンゲリオンに乗って成仏するネタである。このネタ元になった国崎さんのブログで、死期の迫ったおじいちゃんを見舞いにいった国崎さんが、病床に臥せっているおじいちゃん越しにみえる、外の景色が、とても、青かった。という。
https://note.com/k912337/n/nd162cb37da59
「夢の蒼穹」を読み終えた頃、あと1遍で終わりなのだが、映画が近かったので、映画を観た。その映画では、「空」が象徴的であった。この映画は、殺人の刑期を終えた役所広司の社会復帰までを描く話であるが、元々仲の良かった福岡県の組員の妻(キムラ緑子)が、別れ際にこんな台詞を放つ。
「シャバは、我慢の割に良いことないけど、空は青いと聞いとりますよ」
その後東京に戻った役所広司は、やはり青い空を見上げるのである。
そのあと、普通の本屋に寄ったら、講談社学術文庫コーナーや河出文庫が豊富だったので、この本屋を信頼する事にした。林修が「『岩波文庫』と『講談社学術文庫』が豊富な本屋は利益追求だけではなくきちんと選んで置いているので信頼できる」と言っていたのに、河出文庫を私が足したルールだ。そこで、ボルヘスの伝奇集を買うか迷ってやめて、谷崎潤一郎についての新書も買うか迷ってやめた。
帰りにYouTubeで星野源が川勝正幸への訃報に際したコメントをした、ラジオの切り抜きを聴きながら帰った。pop virusは、星野源の有名なアルバムだが、このタイトル「ポップウイルス」は川勝正幸が考えたものだという。「文明が発達する前から、世界で同時多発的に流行る音楽がある、それはポップウイルスなるものが感染している証拠ではないか」そう信じた彼はこの言葉を作りだした。私の今日の1日、そして、カルチャーを縦横無尽に摂取し、世間に紹介する。つまりポップウイルスを撒き散らしている彼と同様に、こうした出来事、今日の私であれば「空が青い」それだけであるのだが、何かの因果なのではないかと、セブンイレブン前で一服しながら息をつく。
私が川勝正幸の名前を聴いたのは、いとうせいこうが女王蜂と対談する番組で、「君たちのデビューは印象深いよ、川勝さんが見つけたんだから」的な事を言ってたとき、そして、日本の前後ファッション史の本を読んでいたとき、裏原カルチャーの火付け役である藤原ヒロシの伝記「丘の上のパンク」に彼の名前が入っていたこと。そして今日聴いたラジオで、星野源が渋谷のブックファーストで「ポップ中毒者の手記」を手に取った話。その時の星野源は19歳。私もまだ19だから。多分pop virus
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