切符、磨いても切符

永遠に復路は発券されずに
海岸線が街にはさまる
金魚のエラ呼吸と同じだ、
この手を払う行為は

煙が欲しかった
汚い空気を求めていた
暴れる手の動きがよく見える
視界が切れてまぶしいね
犬の鳴き声が印刷されていく

今の脚は借り物
石をつたって磨いた後の
ざらざらした足裏が恋しい


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