アメリカの語学留学時代に出逢ったトルコ人
アメリカの留学時代、世界中から来たいろんな人たちと出逢った。
今日はそのうちのひとりのトルコ人について書こうと思う。具体的に言えば、トルコ西部の都市イズミル出身の女の子。私が語学留学で最初に友達になった人だ。
当時私は19歳。その子は17歳。
年齢が近いこともあってすぐに仲良くなり、授業が終わったあとも一緒に図書館に行って宿題をしたり、その子の住んでいる家にも行ったことがあった。その子は大学生のお姉ちゃんとアパートを借りて2人暮らしをしていた。
家に行く途中、その子が
「私のお姉ちゃん。マイケル・ジャクソンの大ファンなの。
マイケルのミュージックビデオ見てるかもしれないけど、気にしないでね」
というようなことを言っていた。
「へー!!!そうなんだー!私もむかしマイケルの大ファンだったよー。」
とうれしくなって、お姉ちゃんに会えるのが益々楽しみになった。
家に着くとお姉ちゃんが笑顔で迎えてくれた。
その子が言った通り、お姉ちゃんはマイケルのビデオを観ている途中だった(笑)
私も子供のときマイケルの大ファンだったと話すと、さらにテンションが上がって、2人でマイケル話で盛り上がった。
お姉ちゃんはヒジャーブ(イスラム教徒の女性が被るスカーフ)を頭に巻いていたので、そのときにイスラム教徒なんだーってわかった。ちなみに私のお友達はヒジャーブは被っていなかったけれど。
私が大好きだったマイケル・ジャクソン。
マイケルの大ファンだった子供のときは、まさか将来トルコ人とマイケルの話で盛り上がることになるなんて思ってもいなかったので、心の中で密かに感動していた。
それと同時にマイケル、すげー。
と思った。
***
また別の機会に書くと思うけれど、別のクラスで一緒だったトルコ人を好きになったことがあった。
恋に落ちた翌日、トルコ人の友達に
「ねぇ、ねぇ、〇〇ってトルコ人知ってる?」
「うん、知ってるよー。」
「昨日こんなことがあって、私、彼のことを好きになってしまったみたい(照)」
と言うと、
「あ、、、〇〇、母国に婚約者いるよ。」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
とその場で失恋したことがあった。
そのときに、そのトルコ人の友達が彼のことをいろいろ教えてくれて、そして慰めてくれた。
***
それまでトルコ語を聞いたことがなかったので感動して、その子にトルコ語を少し教えてもらったことがあった。
その中でも印象に残ったのは
「こんにちは」という意味の「メルハバ」
そして「私」という意味の「ベン」。
そのときまで、ベンって男の人の名前のベンしか知らなかったから、衝撃的だった。
だから、私の記憶の中で「ベン」、そして「メルハバ」はずっと残っていた。
***
正直、その子との想い出を振り返ると、これが思い出せる全てのこと。
そのあとの記憶が全くない。
ってことは、多分次の学期は同じクラスにならなかったのかもしれない。
でもアメリカの語学留学で初めてお友達になった人。
そして生まれて初めて出逢ったトルコ人。
ということもあって、私の中ですごく印象に残っている。
イズミルという街の名前もあの子から初めて聞いたし。
エーゲ海に面した街なんだって。
***
それから数年後。
アメリカのカレッジに通い出した私は、あるトルコ人の男の子と出逢った。
トルコ人
と聞いて、私は語学留学時代に出逢ったトルコ人の友達のことを思い出していた。
「メルハバ!」
と言うとすごくビックリされて、
「何で知ってるの?」
と嬉しそうに聞いてきた。
「語学留学時代に友達になったトルコ人から教えてもらったの。
ちなみにトルコ語で「私」は「ベン」って言うんでしょ?」
そう言う私に、笑いながら
「そうそう。」
とそのトルコ人。
「語学留学時代に初めてお友達になった人で、すっごくいい子だったよ。
トゥーチェっていう名前でイズミル出身って言ってた。」
「!!!!僕もイズミル出身だよ。」
(続く)