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推し活をしなくなった理由

小中学校が一緒だった幼馴染と久しぶりに連絡をとった。私が高校生の時に好きだったアイドルに、彼女は今ハマっているらしい。好きになるタイミングが合えば一緒に推し活できたのにね、と盛り上がる。

どうして推し活しなくなったの?と聞かれた。色々理由はあった。海外に行ったことで生活が変わったことなど、外的な要因が大きい。だけど、もう一つ内的な変化があったことも思い出した。自分が人生の中心でないことに違和感を覚えたことだ。推しのグッズを集めて、推しに会いにライブへ行って、毎日音楽や動画で声を聞いて。推し活のおかげでできた友達もいて、推しがいるおかげで生活が充実していた。当時のツイッターでは推しの情報収集のためのアカウントで同じアイドルのファンの仲間と交流して。だけど、周りのファンの方たちが、推しが生きがい、推しがすべて、推しがいなきゃ生きる意味がないと言っているのを聞いて、違和感を持ち始めた。私には向いてないのかも、と。私は私が自分の人生の中心でいたいと思う。そんな自分は、みんなのように推しを人生の中心において活動するのが向いてないと思った。毎日見ているとはいえ、実際に話したこともない人を自分の人生の中心に置けるほど大事にできないと思った。自分の人生の中心に置けるのは、自分とパートナーや家族など近しい人だけだと思った。だから、推し活をしなくなった。私は自分の人生を生きながら、同じ地球に生きている人間として推しの人生を応援しようと思った。

今も、周りの友人たちには推しがいる人が多い。推しがいることは間違いなく生活を充実させてくれると思う。推しを通して交友関係が広がるメリットもある。私の性には合わなかったけど、推し活は人を救うものでもあると思う。

生活の中心ではなく、生活を彩ってくれる絵画のような存在

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