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宗教についての感想

宗教という言葉は、「宗」+「教」から成り立っている。
元来の「宗」という漢字に「宗教」を指す意味があり、これが「宗教」の根本的な意味を担っていたと考えられる。
一方で、「教」という字には「教え」や「指導」、「教える」の意味が込められている。

おそらく、ある宗派の論説や教義が強調されるようになった結果、「宗教」という言葉が広く使われるようになったのだろう。

人類には未解明な事象が数多く存在し、それらをを説明しようとする過程で、「迷信」という概念が生まれた。
迷信とは、個別の知識が体系的に結びついていないものである。しかし、これらのバラバラな迷信的知識を集約し、体系的に整理することで、「宗教」という概念に形成されていったのだ。

このようにして、宗教というものが生じた。

宗教が登場した後、人々の感情に働きかけ、喜怒哀楽を超越させる力を持つ一方で、次第に人々を束縛する側面も見られるようになった。興味深いことに、この束縛は外部から押し付けられるものだけではなく、しばしば自らが自分を縛ることにも繋がる。最終的には、他者を束縛し、また自分自身も束縛するような状況に至ることがあるのだ。

すべてのものには、その時代において合理的な理由があったはずだ。しかし、時が経つにつれて、社会や世界は変化し、かつての合理性が時代遅れとなることがある。その時、変革や革新が生じ、新たな秩序や価値観が求められるようになる。

そして、新たな循環が始まるのだ。


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