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既存の価値に囚われるのは、自分では価値判断ができないからですよね。
オリンピックやお正月の時期によく見かけるものと言えば、どういう意図があるのかよくわからない企業CMですよね。「夢は叶う」とか「理想は実現する」的なことが語られた後に企業名が出てくるアレです。私には莫大な宣伝広告費を掛けてまで、なぜそんなことをするのかよくわかりません。視聴者のハートに訴えかけることで、気を引こうとする意図があるのかもしれませんが、子どもの頃からその手の言葉を浴びせられてきた世代には、何も響くものはないのではないでしょうか? それだったら、たとえ建前だけだとしても「会社として環境や社会のためにこんな取り組みをしています」的なCMのほうが、ちょっとでも社会貢献につながるんだったら、ということで、そこの企業の商品を買おう、という気になるのではないでしょうか?
漠然としたことを語るより、具体的な事例をあげて説明する。これはどんなことにおいても、人から協力を得るためには必要なことだと私は思います。たとえば「夢」とか「理想」とか「正義」のような抽象的な概念は、具体的な内容は、人によって違うわけですから。それぞれ違うものを念頭に置いているのに、協力なんてできませんよね。
思えば、人々からの支持を集めるのが下手な人ほど、抽象的な標語を掲げているように感じられます。まあ、自分ではそれが具体的には何を指すのかわかっているのかもしれませんが、他の人とは共有されていないので、協力のしようもない、といったところでしょうか?