マガジンのカバー画像

機械と人間の狭間で ―サイボーグ、AI、アンドロイド―

12
『攻殻機動隊』を中心に、欧米、日本のSF小説、漫画を題材にして、機械の人間の狭間を考えます。全8回。(完結) ※文中のAmazonへのリンクはアフィリエイトではありません。
運営しているクリエイター

#映画

3.アンドロイドはピノキオの夢を見るか(2)機械はどこまで人間か

3-2-1.ピノキオ神話一般的に、ヒューマノイド・ロボットという人の形をしたものが、人のように考えて行動するようになった場合、人間とヒューマノイドの境界線が問題となるのは、当然のことと言える。それが、『攻殻機動隊』においては、人間の側の人間であることへの疑問という形で表出していた。 しかし、より一般的には、作品中において、ヒューマノイド・ロボットの側の「人間という存在への希求」という形で示される。この問いかけの最も有名なさきがけがディズニー版『ピノキオ』(1940年)であろ