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機械と人間の狭間で ―サイボーグ、AI、アンドロイド―

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『攻殻機動隊』を中心に、欧米、日本のSF小説、漫画を題材にして、機械の人間の狭間を考えます。全8回。(完結) ※文中のAmazonへのリンクはアフィリエイトではありません。
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#シンギュラリティ

4.わたしは機械?(2)身体を捨てて生きられるか

4-2-1.VR世界の誕生『攻殻機動隊』で「人形使い」と融合後の草薙素子は宇宙空間の託体施設に肉体を保管し、義体にダイブして地上に現れるようになる。またネット上に自らの変種を拡散してもいる。 『アンドリューNDR114』でアンドリューは、電子頭脳を持った人工臓器の集合体であるにもかかわらず、人間として認められた。 こうなると極端なことをいえば、脳が必要であるかどうかもあやしいと言える。 果たして、情報だけの存在も人間なのだろうか? もっとも、現実問題としてそこまでの技