羽ばたくために必要なものは
理解してくれる人のいない世界。
人との違いを感じる日々。
安定を不安とする心。
ねぇ、あなたはどこに行きたいの。
どんな風に、生きたいの。
十代のあなたには、悩みが多すぎるね。
うん、そう、それはもう私も、考えごとの多い十代を過ごした。
あの頃、幼い私はずっと、思ってた。
海外に興味がある人が、周りにいてくれたらいいのにと。
中学と高校、ずっと留学したくて、海外に行ってみたくて、知りたくて、教えて欲しくて。
でもそれに賛同してくれたり、それに力を貸してくれる人はいなかった。
そのことが今でも、私を過去に戻れたらという意識にさせる。
もしあの時、世界を見せてくれる人がいたら、どうだったんだろうという思いが、未だに消えないのは、そんな未練が強いからだと思う。
それでも、自分で選んだ大学で、生き方を教えてくれる人と出会えて、夢や世界を伝えてくれる人と出会えて、縁をチャンスに変えられて、そしてそれを経験に変えられた。
世界が広がる幸福を知った。
そういう過去もあるから、今は少しだけ自分の世界に肯定が出来るのかもしれない。
外の世界を知ることは怖いことであり、マイナスにだって働くリスクがある。でも、それでも、内にはないものがみたくて、それは何よりも自分自身で見なければ、知ろうとしなければ、感じることのできない別の世界で。
ねぇ、もしあなたが、外の世界を見てみたい、そう私の目を見て真っ直ぐに言う時が来たら、私も同じ熱量を持って力になってあげたい。
可能性を持っているなら、最大限に引き出してあげたい。興味があるなら、出来るだけその熱を持ったうちに、実現したいという強い想いに変えてあげたい。
願うだけじゃ出来ないことって、沢山あるから。特に、幼くて不確かな十代の頃は。
もっと沢山相談してよ。
もっと沢山、あなたの夢を聞かせて。
あなたのみたい世界を、私にも教えて。
あなたを応援している人は、ちゃんといるよ。
ps.親愛なる幼い友人へ
#日記 #エッセイ #コラム #ポエム #メッセージ #宛のない手紙