夜叉ヶ池をやるんだけど、なんでこんなことするんだろうか。って話。
はじめに
なんでスタッフなのに、公演やんのよ。
ってこと。
現状スタッフとして、と言うか照明デザイナーなので、デザインがしたい。が、出来ない。
このジレンマを解消するには、できることは決まっている。
作品を作ることしかできない。
じゃ、やってやろうじゃん。ということで、文化庁の継続支援事業に申請した。
お陰で今稽古をしている。
稽古で気をつけていること。
とにかく感染症対策は重要。感染したらアウトですから。
まずは、マスク。手洗い。検温。それとお互いに気をつける。
気になることはどんどん聞く。情報収集をする。
これくらいしかない。あとは、完全に運だと思う。
注意していても、お互いを責めない。出来なかったら出来ない。
それでいい。
あと、稽古の数を少なくする。最小限の稽古に全てをかける。ジャンジャン決める。僕らの今できるスタイルはこんな感じ。
デザインがしたくてやってるんだよね。
そう、照明のデザインって、動きがありきで作るものだけど、追い越してジャンジャン考える。俳優のことを観て、拾えるところを全部ピックアップしてをしていくと言う。いつもなら削ぎ落としていくことの逆をやっている。
妄想を広げまくって、機材や空間の都合に合わせながら作っていく。
俳優や演出家と相談をしながら、作品を積み上げていく楽しさを体感し直すところから、やり直している。
本役があるひとたちと一緒に照明のデザインって役をやる感じで稽古場であれこれ話す。物凄いフラットな言葉でのやりとりをして、世界が開いたり閉じたりする。
デザインも好きだけど、演劇も好き、何より、美しいものや圧倒的なものが好き
そして、これらを作るためには、理解ある仲間が不可欠。
今回は徹底的に好きなひとだけを集めて、その人たち四苦八苦しながら、作品を組み立てている。本当に面白い。これこそ、僕の原初のデザインの形だとも言える。一見、無駄だし、客観性が欠けるようなやり方にも見えるけれども、俳優がよく見えることや、方向とかを試す時間を作ることができる。
そして、それらを作っている僕らは美しいし、圧倒的だ。
誰かが面白いと思うものではなく、僕らが最上に面白がる、面白いものを作るのが前提。そして、それの密度や圧力を高めてお送りして行く予定。
泥くさいけど、泥を固めて、美しいものを作る
演劇をみんなで全員野球みたいに作るのは、本当に楽しい。
この輪は、大概、俳優と演出家がやる作業だけど、スタッフとして、デザイナーとして、ブレインストーミングしている時間は最高に楽しい。
もっと楽しく、作品が作りたい。簡単にできることではないけど、
「新しい生活様式」のせいで僕も作品を作ってやろうぜ。
原点に帰ってやろうぜ。みたいになっている。
テクニカルで乗り越えるようなことも楽しいけど、それ以上にこう言うことはもっと楽しい。
そんなわけで、泉鏡花の夜叉ヶ池をやります。
原作 泉鏡花
題名 夜叉ヶ池
会場 東中野RAFT
配信予定日時 10月18日 15:00ー
URLは後ほど公開
演出 D.R.A.G.
出演 モイラ 石坂純 佐藤達(劇団桃唄309) 石関準(劇団フライング具ステージ)
音楽・音響オペ 長谷基弘
舞台監督 宍戸真
配信技術 吉田雅人
照明デザイン 伊藤馨
照明アシスタント 中野友佳
製作 伊藤馨
制作助手 山西真帆
こんな感じの公演です。
出せるものができ次第、ジャンジャン情報公開をしていこうと思っています。
大人の悪ふざけがどこまでいけるのか。
そして、コンパクトな配信公演を裏までガッツリお見せする予定です。
ぜひ、お楽しみにね!
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