大事な職種ほど給与が低い?
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このところ、コロナの感染者数が増え続けて、関東では緊急事態宣言が出されるレベルになりました。
そんな中で医療崩壊を起こしてしまっている地域があったり、医療従事者の体力的・精神的負担が大きいという情報が頻繁に報道されています。
私も家族に医療従事者がいるので、医療の現場が大変だという話をよく聞きます。
特に、夜勤もあり、体力的にきつい割に給与水準が低いことが続けるのが難しい理由としてあるそうです。
今日、東洋経済の記事でも、看護師や清掃員など社会的に不可欠な職業ほど給与が低いと特集されていました。
■看護師の給与水準は?
看護師の給与水準を調べたところ、初任給は225,800円と高水準なことに対して、昇給が少なく15年目でも月334,000円で15年間で10万円ほどしか増えないそうです。
15年目の男女合わせた平均給与が月42万円なので、国家試験を合格したプロフェッショナルが命を預かる職種に対して、いかに給与が低いかがわかると思います。
また、この給与には夜勤の深夜勤務代も含まれているため、日中の勤務のみだと、ここから更に給与は低くなります。
■看護師の給与が低い理由は?
給与が低い理由の一つは、給与に対して仕事がハードすぎるという可能性があります。
医療従事者は足りていない中、少子高齢化の影響で医療が必要な人口だけ、どんどん増えているので、自ずと医療従事者一人当たりの担当量が増えます。
もう一つは、制度の構造上の問題だと思います。
そもそものベース給が低く、昇給も少ない制度で運用されているところが問題です。
普通の会社であれば、給与が低ければ他社に人材を取られることになるため、競争が起こるのですが、医療の世界は閉鎖的で、どの病院でも大体同じような給与のため、変わらないという体質があります。
また、病院を経営する上で、看護師は切っても切れない重要な存在であるのですが、一人一人の成果が一般企業と違い、可視化しにくいところも要因としてあるそうです。
■コロナ下で看護師を支援する自治体も
改めて医療従事者に助けられていると実感するコロナ下で、大阪府では医療従事者への補助金が出されています。
今回の補助金はコロナ下での一時的な補助金ですが、今回をきっかけに不当に給与が低い業界の見直しが進めばよいと願っています。