志村けん訃報に呆然。 されど俺たちは生きていかなきゃいけないから。経済支援でもなんでも使って生きよう
このところ仕事のことで気分が落ち込んでました。
そんなところにCOVID-19がらみの訃報は心が痛いです。それでも社会活動は続けなくちゃいけない。家族とは離れて住んでいて心配ですが。引き続き感染症について警戒しつつ、生活困窮があったときに、どんな支援があるか調べました。
3月29日、志村けん訃報。
さよならするのは つらいけど。
嫌な予感が的中することほど嫌なことはない。
有名人の死によって、よくやく人々が危険に気がつくのではないか。そんなことを思い浮かべてしまっていたのが3月24日。それから何日も経たずに。志村けんが亡くなった。お茶の間の笑いを生み出した人間が、死ぬなんて。こんなことがあるのかよ。
ニュース記事で人工心肺がつけられていると聞いた。
そのあと正確には人工肺だと友人から教えてもらう。体外式膜型人工肺(たいがいしきまくがたじんこうはい)。ECMO, エクモ。その後も、ECMOは人工心肺装置とニュースで報じられているので、わかりやすさのためだろう。肺を休ませること。心臓を支援することが役割となる。
生きてる人間がやらなきゃいけないことは、生き続けることだ。自分に言い聞かせる。病状の変化を改めて確認する。
3月17日から倦怠感。
19日に発熱と呼吸困難。
20日に病院へ搬送。肺炎と診断。
21日から意識混濁という情報もある。
23日に新型コロナウイルス陽性と判断。
29日に息をひきとる。
倦怠感から3日で肺炎症状が酷くなっている。4日目には意識がなくなっている。悪化したときの進行の速さがわかる。自分がニュースを知って心配した頃には、すでに危険な状態だったわけだ。
意識不明になっていたなら。苦しまずに死んだなら、それはせめてもの救いかもしれない。だとしても。
ザ・ドリフターズの曲が頭の中で流れた。
ババンバ バンバンバン
ババンバ バンバンバン
いいことだ
いいことだ
さよならするのは つらいけど
時間だよ
仕方がない
次の回まで ごきげんよう
家族の不安はあるけれど、社会活動は止まらない。あと30分で会議が始まる。何をやっているんだという苛立ちがある。
訃報のニュースを見たあと、実家に電話を入れた。できるだけ外に出ないようにと言うつもりだったが、電話がつながるなり「あんたこそ心配だよ。あんたは喉が弱いから」と母親に逆に心配された。想定内ではある。
「こっちも在宅ワークが始まっているよ。だから大丈夫。そっちも注意して」
「わかってる。できるだけ出なくていいときは出てないよ。でも今日病院行くんだ」言ってるそばから外出の話を聞いて心配になった。
「バスで? 車で?」
「娘が迎えにきてくれるって。札幌まで行くんだ」
「え? 札幌? 誰の病院?」
「ここに住んでる旦那の。癌なんだ」
旦那というのは隣に住んでいる旦那で内縁のソレということになる。そのへん詳しくは聞いていない。興味もない。個人的な話だからだ。
「今日行って入院するの?」
「いや、今日は検査。帰ってくる」
自動車移動のときと、病院の待合室で注意するよう伝えた。病院はどこで待っててもいいのだから、人から離れているように。
そう言ってはみたものの1メートル感覚で待っていることができるだろうか。三人で病院に行くということはリスクも3倍ではないか。
誰も彼もが死んでいく。悪い予感が増していく。意識が薄くなる。
家族の不安はあるけれど、社会活動は止まらない。あと30分で会議が始まる。何をやっているんだという苛立ちがある。
しばらく実家に帰ることはやめた。
東京から田舎への移動が感染ルートになることは避けなければならない。しばらくは電話でのやりとりをこまめにしよう。
ジョンホプキンスのサイトを立ち上げる。日本の死亡者数に志村けんがカウントされる。
「致死率は数パーセントだ心配しすぎることはない」誰かの言葉を思い出した。そうなのか? 科学的アプローチではそうだろう。科学は余計な情報を排除して数値化して測定可能なものにしていく。
しかし、一人は一人だよ。
テーブルに膝がぶつかる。
積んであったダンボールが揺れて上に置いてあった、つや消し黒のハサミが滑り落ちてコーヒーカップに突き刺さった。なんてこった。当然予想してない。膝がぶつかることも、ハサミの置き場所も、コーヒーカップの置き場所も。
予期してないことが連鎖しておきる。起きた時はあっという間だ。
個人向け緊急小口資金で受けられる経済支援
無責任な表現になるが、片っぱしからセーフティネットを調べておくことだ。資料が長い。自分に関係ありそうな箇所を絞る。
緊急小口資金について読んだ。
読んでいて気づいたが、相談場所がそれぞれ違っていて泣きそうになる。とはいえ泣いている場合ではない。
市区町村社会福祉協議会。
非正規の方や個人事業主の方を含めて、生活に困窮した方のセーフティネット強化という項目を読む。
■緊急措置
本当に一時的な資金と考えるとよい。
* 【貸付対象】 緊急かつ一時的な生活維持のための貸付が必要な世帯。
* 【貸付上限】 学校等の休業、個人事業主の特例。20万以内。
* その他の場合、10万円以内。
【償還期限】は2年以内。無利子。
私が借りるとしたら10万円ということか。
■総合支援資金(生活支援費)
生活の立て直しが必要な人。主に失業とあるが収入の減少とも書いてある。
* 【貸付対象】 収入の減少や失業による困窮している世帯。
* 【貸付上限】 (二人以上)月20万以内、(単身)月15万円以内。
* 貸付期間は原則3か月以内。
【償還期限】は10年以内。無利子。
月額で15万円。3か月以内なら借りれるということのようだ。
都道府県・指定都市社会福祉協議会のホームページ(リンク集)から連絡先を探せます。
経済産業省の資料を見ることができます。
「安心」は作らなければならない。
たとえウザがられたとしても心配だったら何度でも声をかけたほうがいい。
自宅。『生命の奇跡(いのちのきせき)』を聴きながら過ごす。
キーボードを叩く掌が汗ばんでいる。
仕事については、日々の対応に追われている。明日も会議があるので資料を作ってメールで送っておいた。覚悟を持って過ごす必要がある。職場に行くのも命懸けだ。
できることといえば、大切な人に警鐘を鳴らす。
何度でも。後悔のないように。日常の慌ただしさに忙殺されないように。
「安心」は作らなければならない。
一度でも大切な人を失ったことのある人なら分かるかもしれない。
自分より家族のが心配です…。
弊社もリモートワークの指示が出た。そうはいっても、伝票処理やら会議があれば行かなければならない。
アルコール消毒もこまめにしたほうがいいかもしれません。持ち運ぼうかな…。
めげずに頑張ります。みなさんもお気をつけて。