デザイン思考のプロセス
デザイン思考は、プロセスで語られることが多く、まずはプロセスの理解がデザイン思考の理解の始まりだと思いますので、そのプロセスについて、何回かに分けて説明していこうと思います。
まずは、大枠のプロセスについて、簡単に解説します。
デザイン思考のプロセスとは?
「Design Thinking」でググると、様々なプロセス図が出てきます。
最も有名なのは、こちらのStanford d.schoolの5段階の図ではないでしょうか。
また、こちらのIllinois Institute of Designの4角形の図も有名です。
最近ではこちらのクロスされた絵もよく見る気がします。
ちなみに、「デザイン思考」と日本語でググると1枚目のd.schoolの絵が多く出てきます。
ちなみにこのd.schoolの6角形のつながりの
上→右下→右上→右下→右下の形状は、
発散→収束→発散→収束→収束
を意味しています。(カバー画像の通り)
こう言った様々なプロセスの絵ですが、根本的にはどれも同じで、以下の流れを踏んでいます。
① 人間を理解するフェーズ
② アイデアを出すフェーズ
③ 学び、実装するフェーズ
の流れです。
d.schoolのプロセスで言えば、
・人間を理解するフェーズ:Empathize
・アイデアを出すフェーズ:Define, Ideate
・学び、実装するフェーズ:Prototype, Test
です。
Illinois Institute of Designの4角形の図で言えば、①は前提のテーマとして、
・人間を理解するフェーズ:2, 3, 4
・アイデアを出すフェーズ:5, 6
・学び、実装するフェーズ:7
です。
実際はそれぞれ一方通行ではなく、行ったりきたりを繰り返します。
このように、デザイン思考のプロセスは、色々な図が出てきて混乱しがちですが、基本的には3つの流れで構成されており、人間中心にアイデアを出すプロセスです。
デザイン思考の本質はプロセスではなく「マインドセット」です。プロセスの実践を通して、マインドセットを醸成することこそが本当のデザイン思考家です。
ですので、あくまでプロセスは「きっかけ」として捉えていただき、最終的にはマインドセットとして植え付けていただければ幸いです。
■過去記事:デザイン思考はマインドセットである
https://note.com/xicunyou/n/n8e5509145890
以上です。
次回より、d.schoolのプロセスを例に各プロセスについて細かく解説させていただきます。
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