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デザイン思考の人間中心

デザイン思考は、人間中心に問題発見・問題解決に取り組む、イノベーションを実現させる方法論であり、マインドセットです。

日本では「デザイン」と聞くと、見た目の美しさのように捉える方も少なくないですが、デザイン思考はデザイナーのような人間中心の考え方のことを言い、むしろデザイナー以外の方が身につけるべき思考法です。
デザイン思考的発想で生まれたイノベーションの事例としては、appleのiPod、任天堂のWii、最近ですとAirbnbなどが有名です。

人間中心?

デザイン思考で重要な「人間中心」とは何でしょう。
人間中心のポイントは以下の2つです。

1.ユーザーを見て、聞いて、「隠れた心理」を見つけること
2.ユーザーとアイデアを育てる


「隠れた心理」とは、デザイン思考では「インサイト」と表現されますが、ユーザーの発言や行動の根源、本質です。人は95%が無意識で行動すると言われており、自分でも発言や行動の理由を説明するのは難しいのです。そしてその無意識の中に、イノベーションが眠っています。

ユーザーとアイデアを育てるとは、早い段階からユーザーとアイデアを共有し、時には見て、触ってもらって、アイデアを改善していく作業です。アイデアを自分やチームの中で温めてブラッシュアップしていっても、蓋を開けてみたら誰も求めていなかったようでは、人間中心とは言えません。ユーザーと一緒にアイデアを育ててこそ、人間中心なのです。

ただし、ユーザーの意見を聞くと言っても、言われたことをただ全て実行するような「御用聞き」ではなく、常に「隠れた心理」を意識することが大切です。ユーザーに聞いて触ってもらって、その行動、言動をみることで、そこにやはり「隠れた心理」を見つけ、そこを発見、改善していく作業こそが、本当の人間中心なのです。

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