失敗したっていいじゃないか
久しぶりの投稿になりました。最近すごく感じている「失敗したっていいじゃないか」ということを、時代背景やデザイン思考も少し絡めて書きたいと思います。
ちょっと、後半熱くなってます。
先の読めないVUCA時代
現代は、先が読めない時代 = VUCA時代と言われています。
Volatility(変動)
Uncertainty(不確実)
Complexity(複雑)
Ambiguity(曖昧)
VUCAについては、詳しくは調べていただくとして、「先が読めない時代」になっているというのは、皆様も実感されているのではないでしょうか。
テクノロジーの進化と実装のスピードは、日に日に速くなっています。
スマートフォンでできることは、めまぐるしく増えていってます。
誰が、マスクを常に装着して生活しなきゃいけなくなることを想像できたでしょうか。
そんな変化の激しい先の読めない時代に、何が正しいかなんて、想像できません。
「イノベーション=技術革新」の幻想
そんな時代です。
もちろん、ユーザーのニーズは多種多様になっています。
白黒テレビにみんなが釘付けになっていた時代であれば、これをカラーにしたら、誰もが喜ぶことは目に見えていました。そして、圧倒的な生産力で安価に届けることができれば、爆発的に売れるだろうことも、想像できたはずです。足りなかったのは「技術」で、技術革新でテレビをカラーに、安価にできれば、それがイノベーションへとつながったのです。
それが、「イノベーション = 技術革新」の幻想です。
でも現代は、ある程度のモノが溢れ、4Kテレビが8Kテレビになっても、世界中の人が喉から手が出るほど欲しい、なんてことにはなりません。
世界中の人が欲しいモノを想像するのが、難しくなってきているのです。
そこで、必要になってくるのが、問題解決力ではなく、問題発見力なのです。大局的に世の中のニーズを予測するのが難しいので、「人間中心の考え方」に則り、人々が抱える、自分自身でも気づいていない問題を発見する力が求められています。
ここから、デザイン思考の重要性について語ることが多いのですが、今回は失敗の話なので、こうした先の読めない時代、人々の思考がわからない時代に、行動を恐れていては、何も始まらないという点について、深掘りします。
フェラーリのように速く失敗しろ
でも、失敗って怖いですよね。
予測できない未来のために、計画に3ヶ月かけたり、
失敗を恐れて、何も行動できなかったり、
挫折を恐れて、「やらない」道を選んだり。
でも、そもそもが先の読めない時代です。どうなるかなんてわからない。行動しなければ、何もわからないんです。問題の発見なんてもちろんできやしません。
というか、失敗なんてないんです。
うまくいかなかったというのが「学び」です。「経験」です。
楽しそうだからやってみた。でも、思ってたのと違った。→良い経験じゃないですか。
こんなサービスを作れば、ユーザーに響くと思ったけど、違った。→ユーザーについての理解が、また一つ増えただけじゃないですか。
時間をかけて計画して、失敗を恐れている間に、行動を起こして失敗した方が、学びが多くて、成長できます。
スタンフォードにいたときに、とっても大好きな言葉を学びました。
Fail Ferrari Fast!! (フェラーリのように早く失敗しろ)
Alberto Savoiaさんの名言です。
時間をかければかけるほど、投資額も増え、失敗した時の損害が大きくなります。しかし、お金も時間もかけずに行動し、そこでうまくいかなくても、経験になるという話です。
その通りだと思います。
もう、この文章は終わりますので、
是非、新しい行動を1つ、今、この瞬間にやって見てください。
失敗したっていいじゃないか。