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『おだてブタ』(「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」挿入歌

『おだてブタ』(1978)
作詞:松山貫之 作曲:筒井広志  歌:筒井広志 スクールメイツ・ブラザーズ
シングル盤ジャケット え:笹川ひろし

https://youtu.be/DrL9hsGOLIk

この歌のポイントはタイムボカン音楽の総帥山本正之作品でないところ。筒井広志氏は、『超電磁ロボ コン-バトラーV』『超電磁マシーン ボルテスV』の劇伴作曲家。『ヤッターマン』当時、東映・タツノコプロ連名の制作作品『とびだせ! マシーン飛竜』も手がけていた、小林亜星氏とのコンビも多く本人とも近しい人物。作詞の松山貫之氏は、『ガッチャマン』の題名も考案した読売広告社のお偉いさんであるという。

山本正之ヴォーカルに、いいところまで迫る筒井ヴォーカル、この辺りの見過ごしがちな競作が痺れます。山本の歌には、”天性の茶化し能“があって、飛び越えることが不可能だけれど、筒井氏の声には、中年の悲哀とか照れが伝わってきて違う味があります。『ヤッターマン』には挿入歌アルバムLPが存在するけれど、そこには収録されていない。「おだてブタ」キャラクター初登場が1978年2月、楽曲使用は7月からだったとのこと。単独シングル盤が発売されているところを見ると、番組の盛り上がりを敏感に捉えた企画だったんだろうな。

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