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社寺散歩|勝尾寺|大阪

だるまさんが転んだ 🫣 ぼんさんが屁をこいた
私は後者で育ちましたが、いま思うと失礼な言葉ですね。こんにちは。xicano(しかの)です。

今回は「勝ちダルマのお寺」として名高い大阪・勝尾寺かつおうじです。


勝尾寺かつおうじ

大阪府箕面みのお粟生間谷あおまだに2914-1
西国三十三所観音霊場 第23番札所

はじまりは奈良時代、和銅元年(708)摂津国に生まれた双子の兄弟 善仲・善算は9歳で仏門に入り、20歳になった神亀4年(727)この地に庵を築いて修行に励んでいました。

天平神護元年(765)光仁天皇の皇子(桓武天皇異母兄)開成かいじょう皇子が二人に師事して入門。
宝亀8年(777)勝尾寺かつおうじの前身である弥勒寺みろくじを創建しました。

元慶4年(880)6代目座主 行巡上人ぎょうじゅんしょうにんの祈祷で清和天皇の病気が平癒したことから、天皇より『勝王寺かつおうじ』の寺号を賜りますが、「王に勝つ」というのは畏れ多いので『勝尾寺かつおうじ』としました。

應頂山  山門
慶長8年(1603)豊臣秀頼の寄進により再建

元暦元年(1184)源平合戦の煽りを受けて全山焼失しますが、文治4年(1188)源頼朝みなもとのよりともの命により熊谷直実くまがいなおざね梶原景時かじわらかげときが再建しました。

平安以降、山岳信仰の拠点として栄え、天皇や貴族が多く参詣し、応永30年(1423)室町幕府4代将軍足利義持あしかがよしもちにより将軍家の祈願寺に指定されました。

「勝利を掴む寺」「勝ち運を授かる寺」として
源氏、足利、豊臣、徳川... 時代の覇者たちが訪れました。

勝ちダルマ納め所


弁財天社

池に浮かぶ弁財天社


三宝荒神堂さんぽうこうじんどう


水掛け観音堂


大師堂

ご本尊:弘法大師

大師堂では四国八十八か所のお砂踏みができます。


本堂

ご本尊:十一面千手観世音菩薩

現在のご本尊は慶長8年(1603)豊臣秀頼により山門と本堂が再建された際に造立されました。
宝亀11年(780)仏師 妙観みょうかんが造立した初代の千手観音像は源平合戦の兵火で焼失したと伝わります。

本堂の右側「総合受付所」で御朱印が頂けます。
祈祷、祈願、供養などの申込み受付もこちらです。

ダルマと紅葉
びんずるさんとダルマ
多宝塔とダルマ

多宝塔

ご本尊:大日如来

二階堂

法然上人二十五霊場 第5番札所

第4代座主 証如上人により建立され、鎌倉時代には法然上人が4年間留まり念仏三昧されたと伝わります。


境内図(入山券裏)
入山券(500円)

入山券に描かれているのは『知恵の輪』
石の回りを右回りで7周し、つぎに左回りで7周します。
本堂などを参拝したあと最後に行うと湧き出る力と良い知恵が頂けます。

御朱印


境内はとても美しく整備されていてます。
スロープ順路が設置されているので車イスでの参拝も可能です。

歴史散策をする上で創建当時の姿を残す古刹こさつはとっても魅力的だけど、歳をとったり、怪我をして(現在、骨折中)はじめて、時代に合わせたスロープやエスカレーターを設置してくれているお寺を参拝できることもとても有り難いことだと感じます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

参詣日 2022年11月6日(日)


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