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社寺散歩|橘寺|奈良|聖徳太子生誕の地

一万円札の肖像画は...🤔
と聞かれると、迷わず聖徳太子を思い浮かべるxicano(しかの)です。こんにちは。

今回は聖徳太子生誕の地と伝わる橘寺です。


橘寺たちばなでら

仏頭山上宮皇院ぶっとうざんじょうぐうおういん
奈良県高市郡明日香村橘532
天台宗
拝観時間:9:00~17:00(受付は16:30まで)

聖徳太子 ご誕生の地

572年当時、第29代欽明きんめい天皇の別宮(橘の宮)だったこの地で、橘豊日命たちばなのとよひのみこと(のちの第31代用明ようめい天皇)と穴穂部間人皇女あなほべのはしひとのひめみこを父母としてご誕生になりました。

西門
本来は東門が正門のようです
門前に無料駐車場があったのでこちらから...。
境内図
(拝観チケット)
手水舎

本堂

ご本尊:聖徳太子像(重要文化財)鎌倉時代
太子35歳時のお姿です

推古天皇14年(606)天皇の命により太子が創建されました。聖徳太子建立七大寺のひとつです。

聖徳太子建立七大寺しょうとくたいしこんりゅうしちだいじ
(聖徳太子が建立したと伝わる7寺院)
法隆寺ほうりゅうじ斑鳩寺いかるがでら)  生駒郡斑鳩町
広隆寺こうりゅうじ蜂丘寺はちおかでら)  京都市右京区
法起寺ほっきじ池後尼寺いけじりにじ)  生駒郡斑鳩町
四天王寺してんのうじ  大阪市天王寺区
中宮尼寺ちゅうぐうにじ  生駒郡斑鳩町
橘尼寺たちばなにじ(生誕地)  高市郡明日香村
葛木寺かつらぎでら  和田廃寺(橿原市)が有力説


黒駒像

黒駒(太子の愛馬)
太子はこの黒駒で各地に説法に出掛けられました。

経堂

ご本尊:阿弥陀如来
お堂入口の右手にはお馴染みの賓頭盧びんずるさん

護摩堂ごまどう

ご本尊:不動明王

観音堂

ご本尊:六臂如意輪観音像ろっぴにょいりんかんのんぞう(重要文化財  藤原時代)

鐘楼


往生院おうじょういん

ご本尊:阿弥陀三尊
念仏写経研修道場として平成9年に再建されました。

華の格子天井

格子天井には華の天井画が260点
「畳に寝転んでゆっくり見てください」と仰っていただいたので遠慮なく...😴

聖倉殿しょうそうでん(収蔵庫)

特別展が公開中でした

聖徳太子絵伝八幅(室町時代)、だ太鼓の縁(鎌倉時代)、橘寺型石灯炉(吉野朝時代)などなど...。
すべて重要文化財でした。


境内図と関連年表

関連年表を読んでいたら、治安3年(1023)藤原道長も参詣したとあります。

御朱印


石碑とお地蔵さん

西門を出た道路沿いにありました

瀬戸内寂聴せとうちじゃくちょうさんの『寂聴古寺巡礼じゃくちょうこじじゅんれい/新潮文庫』にこんな文章がありました。

寺にまいるというより、ふるくからあるその地の豪族の未亡人の隠居所を、ちょっと訪ねてみようかという気持を誘い出すような、一種の親愛感を抱かせる。
  私は以前から、こんななつかしい気分をそそられる橘寺が好きであった。

寂聴古寺巡礼(P144)新潮文庫 

まさにその通りの気持ちになった橘寺でした。


最後までご覧いただきありがとうございました。

参詣日 2024年10月24日(木)

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