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社寺散歩|岩間寺|滋賀

足親指を骨折し、申込んでいた『比叡山延暦寺と紅葉めぐり』のバスツアーをキャンセルする羽目になって1ヶ月。
比叡山&滋賀への想いが日々高まるxicano(しかの)です。こんにちは。

今回は滋賀県大津市の岩間寺いわまでらです。


岩間山 正法寺いわまさん しょうほうじ

滋賀県大津市石山内畑町82
拝観時間:9:00~16:00
真言宗醍醐派
西国三十三所観音霊場 第12番札所

養老6年(722)、加賀かが霊山白山はくさんを開いた修験道の僧・泰澄たいちょう大師が、元正天皇(33歳)の大厄の病を法力により治した褒美として建立した勅願寺院です。

滋賀県大津市と京都府宇治市の境、標高443メートルの岩間山の中腹に位置します。
道路こそ舗装されていますが結構な傾斜があり徒歩ではかなりしんどいと思われます。

駐車場に車を止めて坂をすこし下ると...。

鐘楼しょうろう

古来より伝わった梵鐘ぼんしょうは第二次世界大戦時に軍事物資として提供されて以来無かったのですが平成2年に新しく鋳造され建立されました。

ぼけ封じ観音

観音様のお足もとにお爺さんとお婆さんの姿が…。

近畿十楽観音霊場・四番札所
ぼけ封じ、無病息災、寿命円満、心身堅固の願いにお応えくださいます。

白姫龍神しらひめりゅうじん白山比咩しらやまひめ

泰澄たいちょう大師が加賀の白山で修行中に出会った白馬に乗った美女(白山妙理大権現はくさんみょうりだいごんげん)を岩間山に勘請かんじょうされました。
女性が手を合わせると美人になれるそうです 🥰✨️

坂を下りきって突き当たりを右に折れると...。

仁王像

石碑


手水舎

手水舎の横にはたくさんのメダカが...。
写真ではよく見えませんが甕(水槽)ごとに色も形も違う種類で可愛いです。


稲妻龍王社いなづまりゅうおうしゃ

お社のうしろにそびえる樹齢350年の大銀杏に住んでいる護法善神ごほうぜんじんの稲妻龍王さまが、雷難、火難を取り除いて大魔から守ってくださるそうです。
裏側に廻ってみると「火伏の銀杏」

火伏ひぶせ銀杏いちょう(雄株)
幹周り 3.68M
樹高 26.0M


本堂

泰澄たいちょう大師が霊地を求めて岩間山を訪れた折り、桂の大樹より等身の千手観音像を刻み、元正げんしょう天皇の御念持仏ねんじぶつをその体内に納め祀りご本尊としました。

ご本尊:千手観世音菩薩(秘仏)

この千手観音様は毎夜日没とともに厨子ずしを抜け出し、136地獄を駆け巡り、苦しむ人々をことごとく救済し。日の出の頃に岩間山に戻られたときには汗びっしょりになられているので「汗かき観音さん」とも呼ばれているそうです。

天正5年(1577)に醍醐寺だいごじ理性院りしょういん尭助ぎょうじょ僧正によって再建され、江戸中期には解体修理が行われました。


不動堂

ご本尊:不動三尊像

虫害がひどいため、寛政、文化、昭和と再建を繰り返し、現在のお堂は平成5年に再建されたものだそうです。


芭蕉の池

本堂と不動堂の間にある芭蕉の池

古池や かわづ飛びこむ 水の音

松尾芭蕉が岩間山に参籠して詠んだと伝わります。

この句は全国にたくさん句碑があり、古池の場所にも諸説あるようですが、どこにいってもお目にかかる芭蕉さんの足跡...。
本当にすごいフットワークで健脚だったのですね。


夫婦桂めおとかつら

御本尊出現之霊木(石碑)

泰澄たいちょう大師が刻んだご本尊の千手観音像はこの樹のご先祖。
切り株から再び芽生えたと言われ、現在は三代目なのだそうです。

大師堂

泰澄たいちょう大師がお祀りされています。

白鳳11年(682)6月11日 越前生まれ
大宝12年(702) 鎮護国家法師に勅任される
養老6年(722) 元正天皇の病気平癒のため奈良へ
神護景雲元年(767)3月18日 86歳 示寂しじゃく

御朱印
最後までご覧いただきありがとうございました。

参詣日  2024年9月30日(月)

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