最近の記事

新拠点livedoor URBAN SPORTS PARK

10月9日、メディア向けの内覧会でパーク内の施設が公開されました。パーク内には、3x3コート、ボルダリング、スケーボーなどの施設以外に、ACTLOW URBAN MARKETは併設され、愛犬家のためのカフェやドッグラン、ハンバーガー、BBQ、アスレチック、スムージー、ピックルボールコートなどが入居し、その中にXiborgの新しい活動拠点Xiborg Labも入居することになりました。 昨年11月に閉館した新豊洲Brilliaランニングスタジアムをそのまま有明に移設し、中にあ

    • 神戸世界パラ世界陸上競技会、そして神戸ブレードランニングクリニック

      神戸世界パラ陸上競技会東アジア初の世界パラ陸上競技会が2024/5/17~25に開催された。この大会はいわゆる世界陸上のパラ版で、パラリンピックに次ぐ世界的なパラ陸上の競技会。本来であれば、2021年に開催される予定だったのだが、パラリンピックが延期されたため、この大会も本年に延期された。 #誰にも響かない 解説代表遠藤とスタッフのマニッシュは会期中神戸に滞在し、競技を観戦しながら、Blade forプロジェクトの海外展開のためにさまざまな国のスタッフとの面会をこなした。

      • 世界陸上のパラ版、世界パラ陸上が神戸で開催中

        世界パラが神戸でTBSが世界陸上を取り上げ、人一倍陸上熱を持った織田裕二氏がMCを勤めたことにより、日本での陸上の認知が広がりました。世界のヒーローが4年に1回オリンピックだけでなく2年に1回世界陸上でも取り上げられたことも、陸上人気に大きな影響を与えてきました。その世界陸上のパラ版でもある世界パラ陸上選手権大会が5月17日から神戸で開催される。残念ながら知っている人はあまりいませんでした。 そもそも競技人口を比較してみると、たとえば100mの世界陸連のランキングに載って

        • Xiborg創業10周年

          Xiborgは2024年5月1日、創業10周年を迎えました。これまでと同様引き続き、テクノロジー・スポーツ・ソーシャルビジネスの狭間を独自の路線で進んでいきたと思っております。 創業当時からの社歴を振り返ってみました。 2014年 創業 トップアスリート向けスポーツ用義足開発開始 2015年 東レ株式会社との協業始まる 2016年 トップアスリート向けスポーツ義足、Xiborg Genesis発表 佐藤圭太選手がリオパラリンピック出場、4x100リレーで銅メダル獲得

        新拠点livedoor URBAN SPORTS PARK

          Xiborg、アジア展開への序章 

          3月1日、タイのパラアスリート2名とxiborgのアスリート3名の合同練習会を墨田区で開催した。ただ開催した単発のイベントではなく、我々にとって今後のアジア諸国への大きなアクションのための第一歩であった。 日本、アジアの立ち位置オリパラに出場する選手の地域別の割合を見ると、実はアジアはアフリカよりも少ない。もちろん、中国やインドの人口が多いことや、オリパラの競技が欧米よりに選定されていることもあるが、アジアはスポーツへの関心が少ないという一つの指標となってしまっている。特に

          Xiborg、アジア展開への序章 

          Xiborgブレード、アフリカ上陸 シエラレオネ編

          シエラレオネという国シエラレオネは、アフリカ西部の共和制国家、イギリス連邦加盟国である。首都はフリータウンで、空港から船で移動することが一般的。奴隷制から解放された黒人たちの移住地として1808年にイギリスの植民地となり、1961年に独立。10年以上続いた内戦と、高いHIV感染率による影響で、2020年時点で平均寿命が世界で11番目に短い。義肢装具やパラスポーツに関しては、活動に最も適していない国の1つであるといえる。内戦、エイズやエボラ出血熱、そして新型コロナと経済発展に取

          Xiborgブレード、アフリカ上陸 シエラレオネ編

          ブレードの聖地としての静岡 -ブレードランニングクリニックとユニバーサルかけっこチャレンジ-

          第3回目となったブレードランニングクリニック、今年は午前と午後の部に分け、午前を義足使用者向けのランニングクリニック、そして午後に誰もが参加できる50m走、ユニバーサルかけっこチャレンジを開催した。 午前は下腿義足3名、下腿義足1名、股義足1名、脚長差1名の合計6名の義足使用者が集まり、切断レベルや活動レベルよって4グループに分かれ、山本篤、佐藤圭太、池田樹生、4名のパラアスリートたちが指導を行った。 このうち下腿義足1名は断端が長く、ブレードをその場で付け替えることがで

          ブレードの聖地としての静岡 -ブレードランニングクリニックとユニバーサルかけっこチャレンジ-

          ラオス史上2人目のブレードランナが生まれたことの意義 -エンジニア目線-

          これまでの経緯2019年Xiborgはラオスに行き、ラオスパラリンピックコミッティー、義肢装具製作所COPE、NPO法人ADDP、パラ陸上コーチ羽根さんの協力のもと、現地の義肢装具士にスポーツ義足の作り方のワークショップを行った。 その後新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、せっかく走り出したランナーが練習を継続することはできなかった。あれから、3年現地のコーチ羽根さんから急にメッセージがあった。 「ランナー候補が見つかった。スポーツ義足を作るかも。」 その後、必要な

          ラオス史上2人目のブレードランナが生まれたことの意義 -エンジニア目線-

          フィリピンへの展開 -ブレードランニングクリニック in Cebu-

          2023年12月9, 10日、XiborgはSM care、SM seaside、Quest Hotelの協賛を受け、ブレードランニングクリニックをPADS、SportsPhil、ギソクの図書館と共催し、セブで9名の義足ランナーが誕生した。 ブレードランニングクリニックについてブレードランニングクリニックとは、義足ユーザを対象にしたスポーツ用義足(ブレード)を用いた練習会。通常、日常用義足は跳ねる運動には向かないため走ることは困難であり、楽しく走ることはできない。一方スポ

          フィリピンへの展開 -ブレードランニングクリニック in Cebu-

          Xiborgインド始動

          なぜインドかアジアは世界の人口の60%が住み、インドは世界最大の14億人が住む大国。一方東京パラリンピックに出場したインド人義足アスリートは0人だった。インドに義足アスリートはいないわけではないが、パラリンピックに出場するために重要なインドパラリンピックコミッティー委員会の数年前の不祥事、選手たちの競技レベルの低さ、練習環境が悪環境、そして義肢装具士たちのスポーツ用義足制作の経験の少なさなど、課題大国でもある。しかし、これだけ人口がいるのだから、環境を整え、強化をしっかりす

          Xiborgインド始動

          ブータン史上初のスポーツ用義足ランナー誕生

          ブータン、いわゆるよくあるパラスポーツ後進国。近年関係者の尽力により2017年に国際パラリンピック委員会に加盟し、2021年東京で初めてのパラリンピックに4名の選手が出場した。 実はXiborgは以前からブータンパラリンピックコミッティと連絡を取り合っており、スポーツ用義足のサポートを依頼されていた。新型コロナウィルスの感染拡大やその他の事業の影響でなかなか行くことができなかったが、2023年8月初めてブータンに行くことが実現した。 いつもと違う文化や環境でのスポーツ用義

          ブータン史上初のスポーツ用義足ランナー誕生

          学校向け体験会の提案

          2016年、リオパラリンピック直前の北海道合宿中、佐藤圭太選手が口ずさんだ言葉です。これがきっかけで周りの選手たちやメンバーが集まり、ギソクの図書館ができました。ここで初めて走り始めた子たちも徐々に増えてきました。一方で場所が東京なので、遠方の方々へあまりできることは限られていました。 その後、静岡・新潟・大分・陸前高田・盛岡・大阪・北海道などでランニングクリニックを開催させていただきましたが、特に地方で義足使用者を集めるということはなかなか難しく、初めて開催するところでは

          学校向け体験会の提案

          Xiborg 動くテクノロジー展 (TECNOLOGIA EM MOVIMENTO POR XIBORG)

          概要日本外務省は世界に3ヶ所(ロンドン、ロサンジェルス、サンパウロ)、日本文化発信の拠点としてジャパンハウスという施設がある。ここで昨年11月から今年の3月5日まで開催されているのがXiborg 動くテクノロジー展だ。 この展示はスポーツ用義足のテクノロジーを軸に、パラスポーツの歴史について、障害者がスポーツをすることの難しさ、国による格差、ジェンダーギャップ、スポーツ用義足の美しさ、多様な社会のためのパラスポーツ、身体の未来などを、展示やスポーツ用義足体験、そして各種イベ

          Xiborg 動くテクノロジー展 (TECNOLOGIA EM MOVIMENTO POR XIBORG)

          新潟ブレードランニングクリニック

          Blade for Allプロジェクトは昨年新潟にギソクの図書館の設置をした。その際に開催した理学療法士・コーチ・当事者向けのランニングクリニックで1人の子供が佐藤圭太選手の足にしがみついて離れなかった。彼の足は先天性腓骨欠損で義足を使っていたが、残っている足が長すぎてブレードは入らないため、その場で取り付けることができなかった。彼の名前は小林宗大朗、未就学児だ。 それから数ヶ月、田村義肢の谷川さん、新潟医療福祉大学郷先生たちと連携し、長断端でも付けられる様なカスタムパーツ

          新潟ブレードランニングクリニック

          ユニバーサルかけっこチャレンジ in 墨田 -誰もが楽しめる"公平な50m走の大会"-

          7月に初めて開催したユニバーサルかけっこチャレンジが10月10日にフクシ・エンタープライズ墨田フィールドで開催された。 この大会は50mのタイムだけでなく、年齢・性別・障害のクラスなどを考慮した独自のポイント制を採用。ゴールで誰が先着したかは見ればわかるが、ポイントを計算しないと誰が勝者かわからないという難点はあるものの、誰でも一緒のスタートラインに立って同時にスタートすることができる。 例えば、この大会ではデモンストレーションで元オリンピアンの高瀬慧、パラアスリートの池

          ユニバーサルかけっこチャレンジ in 墨田 -誰もが楽しめる"公平な50m走の大会"-

          "公平"な50m走、「ユニバーサルかけっこチャレンジ」というチャレンジ

          スポーツにはルールがあり、参加者が公平に競技で競い合えるよう設計される。一方、ルールがあまりにも複雑であったり、公平性に疑問が残る場合には正直見ていて単純に楽しむことは難しい。実は私にとってパラリンピックはそんな競技ばかりだ。 そんなことを考えながら、周りの選手たちやコーチと挑戦しているのがこのユニバーサルかけっこチャレンジだ。 クラス分け最初に行っておくが、パラリンピックを批判するつもりは一切ない。公平性とエンターテイメント性のバランスを考えた一つの準最適解だと考えてい

          "公平"な50m走、「ユニバーサルかけっこチャレンジ」というチャレンジ