神とは何者か?
1.神は自らを知りたかった
もともとは、この世界の創造者である神(無・大いなる存在)だけだった
しかし何でも自分の好きなものを自由に創造できる神にも1つだけ欠点?があった
なんでも存在させることができる機能を持っているのに、自分の姿形がない、つまり存在していない、無なのである
悶々とした?末に自然と沸き起こってきた叫びにも似た思いとは
「自分が何者かわからない!」
「自分を知りたい!」
そこで、得意の創造力で自分に似せた世界をまず創り
その世界の中で体験することのできる神の創造力を持った人間を創る
その人間が見たり体験したりしたことをフィードバックして自らの本性を知ろうとした
2.光は闇がないとわからない
さてこの世界は神に似せて創られた
宇宙の精緻な仕組み、星々、地球の自然、鉱物、植物、動物、人間、それらを調和的に存在させている自然の力、生命力、それらを感じる人間の感性、心の繊細さパワフルさ等々、この世の細部にわたって神の息吹は感じられ、その尋常でない美的センス、生み出すパワーには驚嘆せざるをえない
さてそれら神そのものの性質、属性を余すところなく形状化したこの世界の中で、人間を頂点とする生命たちに経験させ、それをフィードバックして自らを味わい知ろうとした
中でも神の中核ともいえる本性は「愛」
愛の何たるかを体験させるために、自然の細部にわたるきめ細やかな愛情あふれる形状、デザイン、愛らしい表情など表面的な部分から、形状を調和的に、維持発展進化させる寸分の狂いもないシステム
特に進化成長という機能をどの自然形態や、生命にも与え、自動的調和的に発展する仕組みを内包させた
それら生命たちの頂点に人間を創り、愛を具現化する繊細な心の部分を創り、様々な出来事を体験させ、愛をあますことなく味わう仕組みを創り上げた
愛(光)を知るには愛でないもの(闇)を知らないと分からない
良い悪い、好き嫌い、明るい暗い、ていねい雑、信用信頼裏切り騙し、正義不正、争い平和、殺人救命、安心不安、愛らしい醜い、純粋不純、愉快不愉快、快感不快、さわやかおどろおどろしい、やる気満々やる気なし、おもしろいつまらない、関心無関心等々
およそこの世は光と闇が相反してはドラマを創り、その中で否応なく演じさせられる
演じているという意識があればまだいいが、ある時は「ヤッターラッキー!」と有頂天になったかと思えば、しばらくすると今度は「どうしてこんな目に!」と悲劇の主人公になったように落ち込む
そのドラマの中で翻弄され疲れ果てる人も多い
それでお酒やドラッグ、仕事、恋愛、セックス、所有、世直し、スポーツ観戦、買い物、読書、テレビ映画、旅行、音楽、芸術、宗教、政治、スピリチュアルなど、ある時は気晴らしで憂さを晴らし、ある時は学び、ある時は人生を謳歌し、ある時は探求心と情熱で人生に挑む
それらの貴重な体験が蓄積され、やがて「愛」という中核へと収斂されてゆく
3.輪廻転生という人生ゲーム
神の存在する5次元以降の世界では時間が存在しないため、これらの仕組みは一瞬で創ったことになる
時系列でいうと、神が自らを知ろうとした後
まず、神の次元で自分を無数の魂に分けた
さらにその魂を神の属性により無数のグループに分けた
例えば、正義を追求するグループ、快楽追求グループ、家族愛体験グループ、成功体験追求グループ、スピリチュアル追求グループなど神の属性が無数のグループに分かれ、それぞれの人生シナリオを創る
個々のグループでは毎回テーマを決め人生スト-リーを練り、主役、脇役の役割分担をして、一つの人生をスタートさせ、毎回、体験データをグループで共有する
主に睡眠中にあの世にもどり、あの世に残っているグループの本体とも体験データを共有し合い、テーマにそって細部の微調整もおこなう
魂本体は神意識ともいわれ、神にもっとも近い
一つの人生が終わりあの世にもどり、反省会を開き、また次なるテーマを設定し人生シナリオが創られ、配役を変えまた別の人生がはじまる
これが輪廻転生といわれるもので、人類史を5万年としても、平均して一世紀に2回生まれ出るとすると、どの魂もおよそ1000回はいろいろな惑星や国に生まれ出ては、いろいろな体験をしていることになる
それこそ、乞食から王様、有名人から名もなき人、快楽主義者から禁欲主義者、被害者から加害者、およそありとあらゆる人生経験をしてきている
そしていわずもがな、最終的に体験したい知りたい中核は、愛だ
愛こそが神そのものなのである