バスキア展 2019 @六本木森アーツギャラリー
水曜日18時頃、flex制度を使って早めに仕事を終え、バスキア展に向かった。
平日の美術館は、穏やかな時間が流れている。
Jean-Michael Basquiat(1960-1988)は、それぞれハイチ人とラテン人の両親の間に生まれたアフリカ系アメリカ人で、たった27年で生涯を閉じたアーティスト。
作品は、落書きをイメージさせるようなものが多く、スプレーで描かれた奇抜なものから、暗号のような単語がひたすら書かれたものなど様々。
”100万円か、豚肉か“
6回渡航歴があったり、日本とも縁深かったんだって。
私のお気に入りその1:
バスキア自画像
口の中に描かれているものや、
何色も立体的に重ねられた色。
まるで世界が何層にも重ねられているような感覚がする。
1枚のキャンバスとしての美と、自画像としての騒がしさが好き。
わたしのお気に入りその2:
バスキア自画像
左側にごくある黒人のシルエット、右の木箱は奇抜に貼られた瓶の蓋と塗装。
人種や国籍よりも、
一人一人には唯一無二の個性があるってことをメッセージに込められていたように感じて、すごく共感。
最後のこの作品も凄まじかった。
書いてあるキーワードが
“Man dies (人は死ぬんだ)“
“Now’s The time (今がその時)“
とか連呼してあって。
死について考えてたんだろうか。
それに合わせて書いてあるグラフィックが、わたしには死ぬ方法の絵に見えて生々しかった。(ガスエンジンとか)
拡大するとこんな感じ。
私が今頭の中にある言葉やイメージをただじたすら描き殴ったら、どんな一枚になるのだろう。
その絵は幸せそうだろうか。
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他にも小さな額に入っていた絵や、
ジョークやその日得たインスピレーションを綴った一ページ一言メモノートも好きでした。
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よくわからないものも多かったけど、
一枚の絵の色使いや、登場する言葉や世界観がぶっとびすぎてて感嘆でした。
もっとバスキア作品を読み解いてみたいな!
その他撮影可だった写真はこちら: