
猫を飼うつもりじゃなかった
ということは………居る!!!

ミルク太郎 9才(推定)オス
8年間野良をやった後、捕獲されたエリート野良だ。
それなりに詳細が分かるのには理由がある。
この猫をとっ捕まえる際にお世話になった保護猫ボランティアさんが、かつて彼をTNRしていた記録があったからだ。
私のカメラロールにミルク太郎が登場するのは2016年から。

ずっと家の近所を縄張りにしていて、入れ替わり立ち替わりのストレンジャー猫と違い、8年もの間、この町の野良猫をやっていいたのだ。



ミルクティーみたいな色なのでミルクちゃんだったのだが、町内のジジババからいっぱいエサをもらい、ジャンボいなり化していった。いま改めて名前をつけるなら絶対にジャンボいなりにする。
そんなミルク太郎にちょっとした異変があったのは去年のこと。
※次の写真に負傷箇所が写っています。モザイク処理していますがご注意ください

やたら怪我をするようになったミルク太郎。
体格もよく、シマを狙ってくるストレンジャー猫を全部追い払っていた彼が喧嘩に負けるところを何度か見るようになった。
加えて怪我に次ぐ怪我。前足が治ったら、今度はおしりがズル剥けになり、去年11月には首の後ろがざっくり切れていた。
首の怪我は治りが悪く、どんどん開いていったので、これはもうミルク太郎を家で引き取ろうと猫ボランティアさんに相談し、捕獲器でとっ捕まえたのが去年の12月のことだ。

捕獲したのち、いざ動物病院へ連れて行く段階になると、準備やらなんやらする期間にみるみる首の怪我が治り、縫合はせず化膿止めの飲み薬を処方されて終わった。
一緒に健康診断もしてもらったのだが、さすがに何かしらの病気だったり虫だったりいるんだろうなぁと覚悟していたにもかかわらず「驚かないでください……何の異常もありませんでした」と健康の太鼓判を押されて帰宅した。あいつこそが健康優良不良猫。

ここで告白、実は私、はじめて猫飼ってます。犬と鳥と金魚しか飼ったことねえ!!
猫初心者のおばさんが、9年間野良やってたおじさん猫を飼っているんだ。
おじさんは家に来た当初、びっくりするほどのクソデカボイスで一晩中「アオーン!」って鳴き続けるもんだから、不眠&ノイローゼだったよ。
病院もボランティアさんも「慣れるまで辛抱」の一点張りで、ネット検索すると猫の夜鳴きは若猫ちゃんのケースばかり。「夜泣きが収まるのは早くて2、3週間」という情報を目にしたが、1ヶ月経っても夜中に「アオーン!」と鳴き続け、無視しようにも鳴き声が馬鹿デカで眠れないのさ。
「ミルク太郎は外に帰りたいんだろうな」「怪我をしようが自由に暮らしている方が幸せだったのかも」「私が不幸にしてしまった」と延々自己否定っすよ。マジでしんどかった。
ちなみに半年経った今、私がベッドで寝ていると横にピッタリくっついて寝てくれるんだ、かっわいいー(デレデレ)。毎日、猫のお腹をモミモミしながら寝ているんだぜ。でも日中のおじさんは塩対応だよ。いや夜鳴きしないだけでありがてえわ。
今でも時折、野良だったミルク太郎をイエネコにしたのは己のエゴだって思うことは正直ある。
そんな時はこちらの漫画を読む。野良猫ぐらしはめちゃくちゃ過酷っことがきちんと描かれているので、ミルク太郎の野良生活に引導を渡してやったのだと認知を改めた。わはは!
いや、もっと早く出会いたかった『ツレ猫』。
そんなこんなで、試行錯誤しながら猫と暮らしております。
猫と暮らしてみて良かったこと、しんどいことなど、いっぱい気づきがあるので、そのへんも追々。
