社会にいる「無垢なる虚無人間」

僕は古き悪しきオタクなので自分のオタク趣味については基本的にクローズドを保っているのですが、しかし僕という人間の構成する要素のほとんどがオタクで出来ているため、正直オタク以外のことについては無知だしあまり興味もないので、こと自分のパーソナリティーについて話すのがめっぽう苦手です。

最近ではオタク趣味をオープンにして生きている「普通の人」が多いため、僕のような日陰者にとっては却って生き辛い世の中であることは言うまでもありません。

こうなると、普通の人と会話をするうえで大きなピンチは、アニメや漫画の話になった時で「何をどこまで話しても大丈夫なのか」という薄氷の上を歩くような会話を余儀なくされて冷や汗が止まらなくなります。

基本的にジャンプを初めとする少年漫画や実写化とかアニメがヒットした漫画、アニメならディズニーやジブリも安全だと思ってるんですが、でも、

少年漫画ならチャンピオンはダメじゃない?
ジャンプでもマイナーなのとか古いのはマズいか?
ジブリは宮崎駿以外は無しか?
そもそも宮崎駿と高畑勲の区別ついてない?
新海誠は大丈夫か?
庵野秀明は大丈夫か?
女性相手なら、少女向けアニメの話はどうだ?
最近のだと危険だから、当時のなら大丈夫か?
セーラームーンから現行プリキュアまでカバーしてるけど昔観てたっことで話し合わせて大丈夫か?
それはそれでキモいか?

エトセトラ。もういつもの2.5倍くらいの処理速度で脳味噌を回転させて、挙げ句いつも何となく話を合わせるだけで特に自分からは何も言わないというなあなあな処世術に落ち着きます。

それでいて更に問題なのが、僕がそんなに王道も王道の少年漫画や最近の話題作を知らない、ソーシャルゲームもやらない、パチンコもやらない、とマジョリティーが持つ手札と全く相性が悪いことです。

結果。どうなるかというと
「基本的に何も知らない、ただ言葉に反応する相槌マシーン」
となってしまう。

どうですか。
これが会話が苦手なオタクのメカニズムです。
別にコミュニケーションが出来ない訳ではなく全く話題が合わない、そして趣味が合わない相手には興味がないというのが会話苦手部の正体なのです。

僕のような日陰者はこれからも社会では無垢なる虚無人間として生きていこうと思います。

生まれてすいません。

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