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サブカルの溜まった落とし穴

順調に多肉植物が増えている。
正直こんなに楽しいとは思わなかった。


多肉植物の魅力はたくさんある。
何より見た目の奇抜さ。場所の取らなさ。育てやすさ。種類の多さ。カスタマイズ性の高さ。なんというかオタク、いやサブカルの匂いがプンプンする趣味だ。

最初はスタンダードなものを集めて買ったが、今日は変化球な奴ばかりを狙って買ってきた。初心者にありがちなまだちゃんと基本的なのをこなしてないのに背伸びして癖のある奴に手を出すアレになってる。
見た目がちょっとキモいのがサブカルみが強い。
寄生虫博物館が人気なのと同じ理屈だ。だけど昔から博物館を大好きでよく行ってたものだから、博物館がサブカルあるあるにされるとどうしても待ったを掛けたくなる。いや俺は違うから。

ご覧のように色んな形があるんだけど、こんなものではない。
マジで把握出来ないほど滅茶苦茶種類が多い。

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マジの多肉植物専門店の園芸ショップに行ってきた。
この一つのビニールハウスが25mプールくらいあるのだけど、それが3棟あって、全部多肉。デッカイ釣り具屋とかアウトドアショップに来たような高揚感がある。

https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_p_cactus_zoku

図鑑を見ているだけで心ときめくものがある。
よく考えれば昔から図鑑も大好きだった。
収集されたデータが綺麗に網羅されて揃えてあるのにとても心惹かれるんだろうな。

そして名前がややこしくてカッコいい。サブカルみがある。

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確か学名がそのまま通称になっているものが多いとかなんとか。
別名に品種の名前も個性的なのが多い。
「八咫の鏡」とか「神想曲」とか「魅惑の月」とか。
遊戯王かハンターハンターの想像力。
あと普通に「緑亀の卵」のみたいな面白いのもある。サブカルみ。


そしてカスタマイズ性の高さ。寄せ植えというのがある。
一個の鉢にたくさん多肉植物を詰めて生け花の世界だ。

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作ってみたが、正直失敗している。
こういうのはセンスがものを言う世界なんだろうけれど、ああでもないこうでもないと組み合わせてオリジナルの鉢が出来上がるのがそれだけで楽しい。


プレゼンしておいてなんだけど、すげーサブカル臭くてどっかで一気に流行りそうで嫌だな。いやもう流行ってるのかもしれないんだけどさ。まだその風の便りは自分の耳には届いていない。

僕は自分をサブカルにカテゴライズしたくないけれど、傍から見る僕はやはりサブカル野郎だろう。でもサブカルの性質として自分を「じゃない方」に分類したい心の動きは絶対にあると思う。
「一般人でない」「オタクでない」「普通でない」「アウトローでもない」といったように否定形でしか自分を証明することが出来ない。

だから自分は「サブカルじゃない」と否定することが「サブカル野郎」の何よりの証拠みたいな禅問答がそこにはある気がしてならない。

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