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ゲーム音楽を語る#36〜『彼の者の名は』

――君と出逢って 僕は強くなれた!

Linked Horizon『彼の者の名は…(Vocalized Version)』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

12月は1年の終わり。
年末になると諸々振り返りたくなりますが、僕は普段から過去ばかり振り返っています。
それこそnoteでもゲームだったり音楽だったり、よく過去の思い出を振り返っては自分語りを繰り返しています。
多分ですけど、今の生活に満足していないんでしょうね。
未来に希望も持てないし、現状すら認めたくないんでしょう。
我ながら嫌気がさします。

こんな風に気持ちが落ち込むのも寒いからですかね。
昨日は曇って暗くて寒くて微妙な感じでしたが、やっぱり晴れてないとテンションも上がりません。
今日はマシな天気になりましたが、もう一押し元気付けるためにも明るい音楽でも聴きたいものですね。

ということで、今回はゲーム音楽について紹介します。
ニンテンドー3DSのゲーム『ブレイブリーデフォルト』より、『彼の者の名は』について。
作中でも何度も聴く激アツなボス戦曲です。

前回のゲーム音楽はこちら。



彼の者の名は

『彼の者の名は』は2012年のゲーム『ブレイブリーデフォルト』のボス戦で流れる楽曲です。
作曲者はLinked Horizonでお馴染みRevoです。
ストリングスを主軸とした熱く激しい1曲で、ゲーム自体が昔の王道RPGを意識していることもあって不思議と懐かしい雰囲気すら感じますね。
ゲーム攻略上かなりの回数にわたって聴くことになるのですが、不思議と聴き飽きない曲の展開が魅力となっています。

『ブレイブリーデフォルト』は昔の『ファイナルファンタジー』の様なターン制、ジョブチェンジが採用されているRPGでした。
中でも1番の特徴が「ブレイブ&デフォルト」システムで、デフォルト(防御状態)することでブレイブポイントが溜まり、溜めたブレイブポイントをブレイブで消費すると、同一ターン内での行動回数を最大4回まで増やすことが出来るというものでした。
ターン制のRPGで同じターンなのに敵が複数行動するのはよくありましたが、今作では自分たちが複数行動できたのです。
これが非常に気持ち良くて、雑魚戦ではブレイブポイントを前借りして1ターンで全滅させたり、ボス戦では敵の大技を防御しつつブレイブポイントを溜め、隙を見て回復したり大技を叩き込んだりとテクニカルに戦闘できたのです。
画期的で本当に面白いゲームでしたね。

作中では「アスタリスク」と呼ばれるジョブチェンジをするために必要なアイテムを所持する敵と戦う際に流れます。
このアスタリスク所持者との戦闘は必須でないことがほとんどですが、倒さなければそのジョブが解禁されないため、多くのプレイヤーは片っ端から戦っていくことになるのです。
そしてある程度ストーリーが進むとアスタリスク所持者と再戦の機会があるため、そこで再びこの曲を耳にするんですよね。

『ブレイブリーデフォルト』の続編である『ブレイブリーセカンド』でも、アスタリスク所持者との戦闘時にこの『彼の者の名は』が流れました。
『ブレイブリーセカンド』は戦闘面やシステム面の進化が中々に良かったのですが、シナリオがイマイチでちょっと微妙な印象でした。
一応それなりにやり込みましたが、音楽についても作曲者が変わってしまったためあまりいい印象ではありませんでした。
そのため、前作の楽曲である『彼の者の名は』が流れた時はめちゃくちゃテンション上がりましたね。

後に『ブリブリーデフォルトII』として正統進化な続編が2021年にNintendo Switchで発売されました。
作曲者もRevoに戻りましたし色々と面白かったのですが、20時間ほどプレイして積んでしまっています。

彼の者の名は… (Vocalized Version)

激しい風を受けながら それでも先へと進む
逃げていては 越えられぬ 城壁がある
君の膝が笑っても 僕はそれを笑わない
向う相手の 強さを知っているから

馴れ馴れしく奴が言う 「俺タチ友達ダロ?」等と...
戯言で近付き 心の奥の席を占める

雨に打たれながら それでも先へと進む
誰にだって 避けられぬ 戦いがある
僕の膝が笑っても 君はそれを笑わない
本当の意味の 勇気を知っていたから

貌の無い闇が言う 「誰ヨリ愛シテルゼ!」等と...
戯言で惑わし 微温湯に縛り付けて沈める

彼の者の名は【恐怖】 誰の中にも住まう
諦めることに慣れないで 立ち向かえ!

怖れることを知らない それが勇気ではなく
怖れてなお 逃げないこと それが本当の勇気?
怖れることを知らないこと それが強さではなくて
怖れるものに 打ち克つこと それが本当の強さ?

――君と出逢った 僕は強くなれる...

怖いのは嫌だ...怖いのは嫌だ...痛いのは嫌だ...痛いのは嫌だ...
寒いのは嫌だ...寒いのは嫌だ...辛いのは嫌だ...誰だって嫌だ...
酷いのは嫌だ...酷いのは嫌だ...惨いのは嫌だ...惨いのは嫌だ...
暗いのは嫌だ...暗いのは嫌だ...弱いのは嫌だ...本当にもう嫌だ...

悲しいのも...寂しいのも...苦しいのも...虚しいのも...

失うことや 奪われること 後悔を数えてもキリが無い
守れなかった 遠い約束 果たす為に僕等は遣って来た……

怖れることを知らない それが勇気ではなく
怖れてなお 逃げないこと それが本当の勇気
怖れることを知らないこと それが強さではなくて
怖れるものに 打ち克つこと それが本当の強さ

――君と出逢って 僕は強くなれた!

弱い心に 立ち向かうこと 不条理と嘆いてもキリが無い
守れなかった 小さな焔 キミの分まで僕は生きて往く……

『彼の者の名は… (Vocalized Version)』

ゲームとタイアップしたLinked Horizonのシングル『ルクセンダルク小紀行』には、『彼の者の名は』のボーカルバージョンが収録されています。
この曲の完成度が非常に高く、最高な1曲となっています。
原曲の時点で最高なゲーム音楽だったのですが、さらにボーカルがついてもっと素晴らしくなりました。
ボーカルバージョンが良すぎて、今では原曲を聴いてもボーカルが聴こえますね。
本当に素晴らしい楽曲です。



まとめ

こんな感じで、ゲーム『ブレイブリーデフォルト』のボス戦曲『彼の者の名は』の紹介でした。
非常に熱くて素晴らしい楽曲で、ゲーム内で聴ける音楽に加えて作曲者Revoによるボーカルバージョンも存在するのが本当に最高です。
ゲーム内でも耳にする機会は多いですし、ドラマチックに展開される音楽もまた劇的でゲームを盛り上げてくれます。
ボス戦の曲ということで、正に強敵と対峙している気持ちにしてくれますね。
やる気が盛り上がる曲となっています。

それでは、また。

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