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『すばらしきこのせかい』について語る
世界を変えたければ、自ら境界を越えろ。
こんにちは。
どうも、けこぜろです。
かつてニンテンドーDSの機能を最大限に発揮した奇跡のゲームがありました。
『すばらしきこのせかい』。
後にスマホ版やSwitch版が出たり、発売から10年以上経ってアニメ化したり、続編がSwitchやPS4やPCで発売されたゲームです。
『すばらしきこのせかい』は渋谷を舞台に、主人公たちが生き残りをかけた「死神のゲーム」に参加するというストーリーです。
1作目の『すばらしきこのせかい』は2000年代中頃の渋谷が忠実に再現されており、僕はこのゲームであまり行ったことのない渋谷の地理を知りました。
さらに続編の『新すばらしきこのせかい』は昨年発売されただけあって、つい最近の渋谷が再現されています。
渋谷の街を歩くだけで聖地巡礼になります。
ワクワクしながら街を歩くことができます。
先週行きましたが最高に楽しかったです。
と、今回はそんな『すばらしきこのせかい』について、音楽の面を中心に語ろうと思います。
『すばらしきこのせかい』
2007年にニンテンドーDSで発売され、海外では翌年に『The World Ends With You』として発売されました。
2012年にはiOS版『Solo Remix』が配信され、2018年に追加シナリオを収録された『Final Remix』も発売されました。
さらに2021年にアニメ化、続編の『新すばらしきこのせかい』も発売されました。
物語の舞台はシブヤ。
主人公のネクはある日シブヤの雑踏で目覚めた。
いつもどおりに見えるシブヤの街並みだが、ネクはあることに気づいた。
それは周りの人達の考えていることが次々と頭の中に流れ込んでくるということ…。
この能力がどうして身についたのかは不明だが、
気づいた時にすでにもっていたバッジと関係がある様子。
戸惑うネクの元に不思議なメールが届く。
その内容は、”ミッションをクリアしなければネクの存在が消える”
という不条理なものだった。そして、なぜかシブヤから外に出ることもできなくなってしまった。
何が起こっているかを理解する間も無く、タイムリミットが迫る。
仕方なく行動を始めたネクは、シキという女の子と出会う。
彼女に言われるがままに、ひとまず協力し合うことになった彼らは
街にはびこる謎のバケモノ”ノイズ”を倒しながらシブヤを奔走する。
果たして彼らは生き残ることができるのかーー。
特徴は幾つかありますが、『キングダムハーツ』『ファイナルファンタジー』の制作スタッフが開発を担当しており、メインキャラクターのデザインは野村哲也さんです。
このキャラクターデザインが凄く良くて、登場人物みんな魅力的。
去年のアニメでは、このキャラデザのまま動いていたのには驚きました。
個人的に1番の特徴は何と言っても2画面同時操作。
上画面をボタンで、下画面をタッチペンで操作するのです。
慣れが必要ですが、これがかなり忙しいけど意外と楽しい。
マイクも使う技があったり、ニンテンドーDSの機能をフル活用した珍しいゲームでした。
さらに収録されいる楽曲のほとんどが歌入りで、フィールドや戦闘でも常にボーカル付きの音楽が流れています。
当時はかなり衝撃でした。
ニンテンドーDSの機体から歌入のBGMが流れるのですから。
基本的には1番のループでしたが、iOS版の『Solo Remix』から容量が増えたのかフルコーラスで収録されるようになりました。
連戦時には毎回曲が変わっていたのが続けて流れるようにもなりました。
しかも海外版『The World Ends With You』の楽曲や新規の曲も追加されたりしました。
そして『Final Remix』ではこれらに加えてソシャゲ版『Live Remix』の曲や今作からスピンアウトした、コンポーザー石本丈晴さんが率いるバンドアレンジの楽曲も収録されていました。
このBGMがかなりクオリティが高く、もちろんサントラを購入して今でも聴きまくっています。
そんな『すばらしきこのせかい』の好きな曲について、ゲーム内の紹介と共に語ります。
Twister
疾走しながら手数の多いドラムがフックの強い
キラーチューン ささやくようなヴォーカルが
快感指数をより一層はねあげる
『すばらしきこのせかい』といえばこの曲。
このゲームを象徴する印象的な楽曲です。
ゲームもアニメのオープニングもこの曲でしたし、ラスボス戦はこの曲のアレンジでした。
アレンジの数もかなり多いですが、疾走感が非常に気持ちいい曲ですね。
Long Dream
嵐の真っ只中にいるような性急なリズムに
切実で祈るような歌メロがベストマッチする
無性に何かに立ち向かいたくなる1曲
戦闘で流れる曲です。
イントロを聴いただけで臨戦体制に入れますね。
Calling
ち密なリズムと包容力のあるヴォーカルが
階段をのぼりつめるように、上へ上へと
ここではない至福へと導いてくれる
フィールドで何度も耳にする楽曲です。
Twisterと並んで『すばらしきこのせかい』を代表するような曲ですね。
アニメも1話目のオープニング曲でした。
Hybrid
疾走感あふれるタフなビートに
アッパーな歌メロが気持ちいい
必殺のロックナンバー
疾走感が気持ちのいい曲です。
日本語版の方も好きですが、原曲だったらこちらの英語版の方が好きですね。
アレンジ版も名曲揃いです。
サムデイ
ハードドライヴィンなギターとベースに
とびきりスウィートでみずみずしい
ヴォーカルが乗る真骨頂のキャンディパンク
王道感のある楽曲で、当時は1番好きな曲でした。
メニュー画面でずっと流していましたね。
バトルで流れるのですが、いつ聴いてもテンションが上がりますね。
Detonation
コワモテ系ラップがしびれるほどに
たくましく王道路線
高揚感が問答無用で爆発する
すげーイケてる。
何だか好きです。
Emptiness and
けだるいローファイボイスが
フックで一気にポップにはじける最新型の
オルタナティブナンバー
サントラの最後に[Secret Track]として収録されていましたが、後のゲームでタイトルが明らかになって入っていました。
オマケの曲がゲーム本編でも流れたのには感動しましたね。
Transformation
疾走するギターサウンドと共に駆け出せば
自分が世界で最強の気分になってくる
誰にも止められない王道ロックチューン
『すばらしきこのせかい』で1番好きな曲です。
元々は海外版『The World Ends With You』の方に収録されていて、サントラを聴いて痺れていました。
それが『Solo Remix』でゲーム内でも聴けるようになり、あの人気キャラのミナミモト戦で流れました。
これが本当に熱い!
アレンジ版も禁断化ミナミモト戦で流れたし、アナザーデイでのこの曲の演出も本当に熱すぎでした……!
大好きです。
すばせかのアナザーデイでも激アツなこれとか。Transformationはミナミモトのテーマソングだよな……! アニメでも流れてくれると嬉しいな! pic.twitter.com/flcvL8SIff
— けこぜろ / ke-ko0 (@xero613) March 20, 2021
Three Minutes Clapping
レイヴ感に満ちたハッピーなサウンドが
誰もをノらせる楽しませる踊らせる
エヴリバディクラップユアハンド!
この曲も海外版から逆輸入されました。
パーカッションが気持ちのいい楽曲で、段々と気持ちが上がってくる最高の曲です。
The One Star
キャッチーなカッティングギターに
ハードなヴォーカルがロッカーの心を
わしづかみにするグランジナンバー
これも海外版の曲でした。
イントロのギターがかっこよく、程よい疾走感が病みつきです。
TATAKAI
激しさの中にもどこか懐かしさを感じる
シンプルなフレーズと感情が聴くものにインプリント
されていくスウィートなポップス
『Solo Remix』のビイト戦の曲です。
シンプルにかっこいいです。
RUN AWAY
おわりははじまり
誰の夜にも訪れる朝焼けの光の中で
昨日までとは違う一日を歩き始めよう
『Solo Remix』で変わったエンディングの曲です。
DSの時のエンディングの曲よりも好きですね。
Hybrid -ignis fatuus-
ひたすら突き進むその先にあるものは光か闇か
確かめずにはいられない終わりなき日々
すべての始まりはこれからだ
HybridのTHE DEATH MARCHアレンジです。
静かに湧き上がるようなイントロ、原曲の面影を残したままかっこよくアレンジされています。
ハイブリッド
アコースティックギターから響き渡るノスタルジック
な音色 誰かを思い歌う声が隅々まで染み渡る
なにかにつまずいた時に聴いてほしい1曲
ハイブリッドのTHE DEATH MARCHアレンジ。
アコースティック版で、落ち着いたアレンジが素敵です。
SHADOW
オレンジ色のダウンライトに誘われて
こころもからだも踊りだす
さぁ、楽しく生きよう!
『Final Remix』で追加された新規シナリオ「A NEW DAY」冒頭から流れる曲です。
『Final Remix』限定版付属のサントラにも収録されていて、今までの『すばらしきこのせかい』の楽曲とは違う雰囲気に最初は戸惑いましたが、聴くたびに好きになる曲でした。
???
頼りになる歌声とスペーシーなBGM
未来を旅しているような気分と
過去を旅したような気分になれる
『Final Remix』で追加された新規シナリオ「A NEW DAY」ラスボス戦の楽曲。
不思議なボーカルとメロディが耳に残る、本当に不思議な楽曲です。
CD等に収録されてないのが非常に残念ですが、何だか無性に聴きたくなる時がありますね。
『Final Remix』のメニュー画面ではこの曲を流しています。
思った以上に長くなってしまいました。
『すばらしきこのせかい』の曲はどれも素晴らしく、いつ聴いてもテンションがあがるものばかりです。
今回はここまでですが、次回は続編の『新すばらしきこのせかい』の楽曲について語ります。
それでは、また。
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