ゲーム音楽を語る#4〜『Piccadilly Circus』
善悪の境界が曖昧になっている。
こんにちは。
どうも、けこぜろです。
ゲーム音楽を語るシリーズ第4弾。
連日『Call of Duty: Modern Warfare』の話題を語っていますが、今回も同作品から『Piccadilly Circus』を取り上げます。
この作品にもメインテーマはあるのですが、メインテーマのアレンジでありながらキャンペーン、マルチプレイヤーと耳にする機会が多く、印象にも残っている楽曲です。
Piccadilliy Circus
前述の通りメインテーマと同じメロディが用いられていますが、こちらの方は主旋律がなく不穏なアレンジとなっています。
『CoD:MW』では冒頭の言葉のように善悪の境界が曖昧になった戦争を描いています。
暗い曲ですが、不思議と印象に残る曲でもあります。
キャンペーンでは2つ目のミッション「ピカデリー」でも流れますし、物語が終わってスタッフロールが流れる際にもこの曲が流れます。
つい最近聴いた時には思わず鳥肌が立っていました。
繰り返されるストリングスの低音には不安な気持ちになりますが、硬派な『MW』の世界観を表しているかのようです。
2022年に改めて今作のキャンペーンをプレイしたのですが、2019年当時よりも現実味を帯びたストーリーで非常に驚きました。
『Modern Warfare』は「現代戦争」とも訳されます。
FPSプレイヤーは過去や未来を題材としたFPSよりも、現在の世界を舞台に実在する銃や世界で戦う「現代戦」を好む傾向があるように感じられます。
多分に漏れず僕もそうなのですが、『CoD:MW』の世界はそんな現代における戦争をよりリアルに描いているのが魅力的でもありますね。
ピカデリー
キャンペーンの『ピカデリー』を紹介します。
曲名の『Piccadilly Circus』はロンドンにある実在の広場の名前で、このミッションでも同じ場所に訪れます。
マルチプレイヤーの方でも同じマップがありますが、正直なところ好みではありませんでしたね。
ここで操作するのはプレイヤーキャラクターの一人、カイル・ギャリック巡査。
情報を得ていながらも交戦規定に縛られた結果、テロを未然に防ぐことはできずピカデリーの地は大惨事となってしまいます。
このミッションでは逃げ惑う民間人を傷つけないようにしながらテロリストと立ち向かわねばならず、緊張感のある戦いを強いられます。
さらにプライス大尉ともここで出会い、物語は大きく動き始めるのです。
プライス大尉と共に人質の救出に当たるのですが、その体には爆弾が取り付けられていました。
カイルは解除の方法を探りますが、爆破まで残り数秒と知るとプライス大尉は迷わず人質を放り投げたのです。
非常時ではありますが、プライス大尉は冷静に現状を判断し、冷酷に決断を下すのです。
これには衝撃を受けました。
この騒動の後、カイルはプライス大尉に不満をぶつけます。
交戦規定に縛られ、テロの情報を得ていながら防ぐことができなかった。
そんなカイルをプライス大尉はチームに引き入れるのでした。
その後カイルは軍曹としてプライス大尉とともに各地で任務に当たるのですが、キャンペーンの後、カイルは『CoD4』でお馴染みの「ギャズ」としてプライス大尉率いるタスクフォース141のメンバーとなるのでした。
『CoD:MW』のメインテーマとも呼べる楽曲『Piccadilly Circus』とミッション「ピカデリー」の紹介でした。
「『CoD:MW』を語る」の中で紹介し忘れていたギャズについても触れることができたので良かったです。
ギャズことカイル・ギャリック軍曹は次回作『MWII』でも登場するらしいので楽しみですね。
『MW』のマルチプレイヤーでも使えたのですが、割と使用頻度の高いオペレーターでした。
それでは、また。