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『Stray』クリアしてトロコンしました

猫よろこび。

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

先日配信された猫ちゃんになってサイバーシティを冒険するゲーム『Stray』ですが、先週末にようやくクリアすることができました。
前回の記事ではファーストインプレッションをお届けしました。

本当に素晴らしいゲームで、クリアした感想としてはもう最高でした。
ラストでは思わず泣きそうになってしまいましたね。

世界観の作り込みが素晴らしかったです

そしてあまりにも素晴らしかったので、もっと『Stray』の世界に浸るべくプラチナトロフィー取得を目指すことにしました。
基本的には簡単なものばかりでしたが、1つ取るのに苦労したものもありました。
が、何とか今日全てのトロフィーを取得してプラチナトロフィーをゲットしました。

ということで、今回は『Stray』のプラチナトロフィーを取るに当たって印象に残ってるトロフィーを幾つか紹介します。
そして終盤のストーリーにも触れながら、改めて感想をまとめてみようと思います。
ネタバレ注意です。


ゲームクリアからプラチナトロフィーまで

クリアにかかった時間は5時間18分40秒。
序盤の街であるスラムではそこそこ迷ったりもしたのですが、中盤以降は比較的スムーズに進みました。

このあとチャプター選択で戻りつつ、取り損ねたメモリーやバッジなどを全て集めました。
ここからは印象に残っているトロフィー5つを紹介します。

充実した日

1時間以上寝る

特定の場所で寝ることができるのですが、累計で1時間寝るというトロフィーでした。
このトロフィーのためちょくちょく寝たりもしていましたが、寝るとコントローラーからゴロゴロ聞こえて振動もします。
これがものすごくリアルで、お腹の上にコントローラーを乗せるとまるで子猫が寝ているみたいでした。
最終的には30分ほど放置しながら作業して取れました。

これ以上命はない

猫に九生あり

幸いなことに、ゲームクリアしても猫ちゃんが亡くなることはありませんでした。
が、途中に出てくるZURKに襲われると画面が赤くなってゲームオーバーになります。
すぐにリトライはできるものの、気持ちのいい描写ではありませんでした。
このトロフィーは9回リトライすると手に入るもので、最も入手難易度が高い次のトロフィーを取る際に取れました。

キャント・キャット・ミー

捕まらずに最初のZURKの追跡から逃れる

『Stray』で1番難易度の高いトロフィーでした。
あまりの難しさに何度か台パンしてしまいましたし、30分くらいの挑戦しては休憩を何度も繰り返しました。
幸いにもコツを掴んでからは成功率が高くなりましたが、運要素が絡むのが本当に苦痛でしたね。

なわばり

全チャプターでひっかく

木やソファ、カーペットなど様々なポイントで爪とぎができるのですが、やり損ねていたのはまさかの1番最初のチャプターでした。
色々なチャプターを選択しては爪とぎポイントまで進めていたのですが、初めだったとは思いもしませんでしたね。

スピード命

2時間以内にゲームを完了する

今日の午前中から2周目を始めて取りました。
幾つかのチャプターは何度かやり直しているので進め方は熟知していましたし、基本的には一切寄り道をせずに進めるだけです。
この2時間というのも比較的緩めで、今回挑戦したところ1時間38分37秒でクリアできました。

トータルで10時間ほど掛かりましたが、無事にプラチナトロフィーを取得することができました。
『Stray』を遊び尽くすことができました。


名無しの猫と観測者としてのプレイヤー

ここからゲームの終盤の展開に触れつつ改めて感想をまとめます。
このゲームを通して操作するのは茶トラの猫ちゃん。
野良猫ですが3匹の猫と一緒に暮らしていました。

ですが、ジャンプした先の配管が壊れてしまい、家族とは離れ離れになってしまいました。

こうして独りぼっちになってしまった猫ちゃんは、家族と再会するためサイバーシティを探索することになったのです。

大まかな話の流れとしてはこんな感じで、物語序盤にドローンのB-12と出会い、ずっと行動を共にすることになりました。
サイバーシティでの探索の手助けをしてくれたり、そこで暮らすロボットたちの話す言葉を翻訳してくれたり、さらには生命を脅かすZURKを倒す武器を取り付けてくれたりもしました。

物語が進むにつれてB-12の記憶も蘇ってきますが、なんと彼の正体は人間でした。
自身の記憶を機械に保存しており、そのデータをB-12というドローンにインストールしたのでした。
さらに話を進めると絶滅した人類やサイバーシティで暮らすロボットたちの始まりなど、徐々に世界の成り立ちも明らかになってきます。
ですが猫ちゃんは鳴くことはできても喋ることはできません。
さらにロボットやB-12の言葉も理解できているかも不明です。

物語終盤で猫ちゃんは囚われてB-12と離れ離れになってしまいます。
ロボットと協力しながら脱出を図りますが、B-12がいないので何を言っているのか分かりません。
それでも囚われていたB-12を発見した猫ちゃんは、一緒にいるロボットに鳴いて注意を向けます。
まるで「彼を助けたい」と言うかのように。
その意図を汲んでくれたロボットの協力の元B-12を助け出しますが、彼はそんな猫ちゃんとの関係を「親友」と称しました。

言語を交わすことはできなくても、確かな絆があるのです。
僕も実際に猫と暮らしているのでよく分かります。
互いに会話ができなくても、生物として違っていても絆は生まれるのです。

さらに物語の最後、サイバーシティから出るためにはB-12の犠牲が必要なことが分かります。
かつては人間の科学者で、絶滅した人類最後の一人としてドローンとなったB-12。
猫ちゃんと一緒に外に出ると言ってくれていたB-12でしたが、これまでの思い出を胸に、その身を挺して外の世界への道を作ってくれるのでした。

そして動かなくなってしまいました。

動かなくなったB-12に寄り添う猫ちゃんの姿に涙が止まりませんでした。
彼の死を悼むかのように傍に居続けるのです。
外の世界への道が開かれた今、それでも先に進まなくてはなりません。
B-12が全存在をかけて開いてくれた道から、猫ちゃんは無事外の世界へ戻ることができたのです。

こうして『Stray』で描かれた猫ちゃんの旅は幕を閉じました。
この後外の世界に戻った猫ちゃんは無事家族と再会できたでしょうか。
ゲーム内では描かれませんでしたが、幸せな結末を迎えることを祈っています。

猫ちゃんが最後にこちらを振り返り、ゆっくりと両目を閉じた姿を見て泣きました。
猫の愛情表現として、両目をゆっくり閉じるというものがあるのです。
少しメタ的な視点ですが、この両目ウインクは画面の向こうのプレイヤーに向けたものであると感じました。
話的にはこれまで辿った道のりやそこで出会ったロボットやB-12に対して行ったものですが、それを超えたスタジオからのメッセージであるとも思ったのです。
考えすぎな気もしますが、普段猫と暮らす僕としてはこの仕草だけで涙腺が崩壊したのです。



こんな感じで、『Stray』をクリアしてプラチナトロフィーを取得したので、このゲームの物語を振り返ってみました。
案の定終盤についてはこれを書きながら泣きそうになってました。

プレイ時間としてはかなり短い部類に入りますが、猫になるという素晴らしい体験ができるゲームでした。
特にPS5で遊ぶと振動機能やアダプティブトリガーなど、より素晴らしい体験ができますのでおすすめです。
一部の難易度の高いトロフィーや少し不親切なところもありましたが、この作品は心に残る名作だったと言えます。
素晴らしい作品をありがとうございました。

それでは、また。

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