ディズニーミリしらのカードゲーマーにオススメするディズニー作品3選
ディズニーロルカナ(以下、ロルカナ)の日本語版発売から1週間ほど経ち、XやDiscordのサーバーなどにもロルカナプレイヤーが少しずつ見られるようになってきています。
僕の体感では、アクティブユーザーの5割程度がディズニーファン、もう5割が純粋に新規のTCGとして楽しんでいる人たち、という印象です。
ドイツの老舗ボードゲームメーカーであるラベンスバーガー社開発ということもあり、TCGにおいてはやや珍しい、カジュアルな遊び方への導線がしっかりと引かれたゲームデザイン。それはロルカナを遊ぶ上で大きな魅力の一つです。
ハイパワーなカードをてんこ盛りにしたガチデッキを組まなくても、2,000円弱の構築済みデッキから手持ちのカードを数枚入れ替えたものを用意して4人集まるだけで、他TCGでは味わえないパーティーゲームを楽しむこともできます。(自分以外に3人のプレイヤーを集めることのハードルについては...…言及しません)
そしてロルカナが持つ最大の魅力と言えば、そのカードデザインの素晴らしさでしょう。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の長編作品の数々を彩ったキャラクターや名場面が再現されたカードの数々。それらを実際に手に取り眺めることは、ディズニーファンである我々にとって、たまらないひと時となりました。
そう、単なるTCGとしてしかロルカナに触れられないのは非常にもったいない!
元ネタを知れば知るほど、そのフレイバーに彩られたカードの一枚一枚が輝きだし、あなたのプレー体験はより豊かなものとなるでしょう。
また、数ある名作たちを履修しておくことは、プレイヤー間の交流にも間違いなく役に立つはずです。これから出会う対戦相手たちを、あなたのかけがえのない友人にするため、ディズニー映画の名作たちの力を借りていきましょう。
今回、ブースターセット『THE FIRST CHAPTER 物語のはじまり』収録カードの元となった映画作品より、3作を厳選してご紹介いたします。
なお、選出には個人的な思い入れや評価に基づくものが多いかと思われます。
また、そのターゲットを「ディズニー作品に思い入れのない男性カードゲーマー」に寄せていることをご了承ください。
『アラジン』(1992)
義理や友情をメインテーマにした、魅力的な主人公・アラジンの繰り広げる冒険奇譚です。単純な聖人君子キャラではなく、コンプレックスを抱えながらも、持ち前の悪知恵と度胸でたくましく活躍するアラジン。その姿に、これまで数多くの男性が勇気づけられたことでしょう。
主人公以外にも、ランプの魔神・ジーニーやヴィラン(悪役)のジャファーなど、脇を固める人物たちもナイスキャラぞろい。
鑑賞を進めていくうちに、お気に入りのキャラクターが見つかるはずです。
また、アクションやギャグ、ロマンスなど起伏に富みながらも無駄のないストーリー展開も魅力の一つで、視聴を飽きさせません。
ロルカナの人気カードである《ホール・ニュー・ワールド》は、宮殿に束縛され鬱々としている王女ジャスミンに、世界中の絶景を見せてあげる名シーン。自分のみならず、対戦相手にも大量のカードを引かせてあげるそのフレイバーの再現、感嘆です。
そのほかにもカード化された作品冒頭の《ひと足お先に》や、ジーニーの取説楽曲「フレンド・ライク・ミー」など、キャッチーな楽曲も多数。ミュージカルとしても他作品に引けを取らない名作です。
男性にオススメ度:☆☆☆☆☆
ストレスなく見られる:☆☆☆☆
楽曲のクオリティ:☆☆☆☆☆
魔法の絨毯を含めた動物キャラかわいい:☆☆☆☆
『リトル・マーメイド』(1989)
プリンセスを主役にした作品をどれか一つ見るとすればこれ。
『リトル・マーメイド』以降のプリンセス・ストーリーは徐々に、ポリティカル・コレクトネス的な批判にさらされ、「女性の自立」というメッセージが内包されているものが増えてきます。もちろん、そういったディズニーの努力の足跡は評価に値しますし、その中で生まれた素晴らしい作品も存在します。しかし、ただのエンタメとして軽い気持ちで鑑賞するなら、多少のノイズに思えてしまうこともあるでしょう。今作はそういった「見やすさ」を重視したうえでのチョイスです。
名曲《パート・オブ・ユア・ワールド》や「アンダー・ザ・シー」、「キス・ザ・ガール」に乗ってテンポよく進む物語は、ミュージカル作品として一級品。
ロルカナにおいても歌は重要な要素になっていますし、そのフレイバーをこれ以上ないほど堪能できるはず。
『リトル・マーメイド』からは、第1弾にも多数のキャラクター、アイテムが収録されているので、それらを探しながら見てみるのも楽しいかもしれません。
男性にオススメ度:☆☆☆☆
ストレスなくみられる:☆☆☆☆
楽曲のクオリティ:☆☆☆☆☆
料理長の怒りっぽさ:☆☆☆☆
『101匹わんちゃん』(1961)
これまでの2作品と比べると少し古い作品で、知名度も少し落ちますが、渋い魅力のある一作。
この作品のセールスポイントは何といってもそのオシャレさ。製作当時のロンドンの街並みをトレースした作画と、ホーンセクションやピアノがフューチャーされたBGMは、レトロながらも洗練された鑑賞体験を提供してくれるでしょう。
ストーリーも「誘拐された子犬を逃がす」という単純なものなので、変な話「しっかり見ておく必要がない」のもいいところ。作業用BGM代わりとして流しっぱなしにしておくだけでも満足度の高い作品なのです(僕も現在この記事を書きながら横目で見ています)。
しっかり見ておく必要がないとはいえ、今作のヴィランであるクルエラの狂気っぷりは一見の価値あり。ディズニー作品の中では珍しい、特殊能力を持たない一般人のヴィランなのですが、そのパッションは他の追随を許しません。
彼女の終盤の活躍を見ていると、この作品の本当の主人公はクルエラだ、といっても過言ではないかもしれません。まさに、いつだって腐りどおしならぬ、「いつだって狂いどおし」ですね。
男性にオススメ度:☆☆☆☆
ストレスなく見られる:☆☆☆☆
楽曲のクオリティ:☆☆☆
毛皮より車のほうが高いやろ:☆☆☆☆
現在ディズニー作品を見るには、Disney+に加入するのがメジャーな方法ではあります。
ロルカナの未開封品を購入した際にもらえるチケットを使用するのもいいですし、一作だけ見るのならばレンタルDVDショップにたいていの作品が置いているはずです。
また、地域の図書館でソフトを借りられたりする場合も多いので、探してみるのもいいですね。
お気に入りのカードの元ネタを知ることで、さらに楽しいプレー体験ができることをお祈りしています。
ちなみに僕のお気に入りは《準備をしておけ》です。全除~去~~♪
ではみなさん、ロルカナ、楽しみましょう!