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複業家としてどんな働き方をしている? WeGlobalメンバー 今村有希編

複業家としての新しい働き方を応援するXborder Works
複数の仕事をこなす「複業家」。
Xborder Worksではそんな働き方を応援しています。
しかし実際に複業をする人によってその在り方は様々。
そこで、皆さんにどんな働き方をしているのか話を伺い
記事にまとめています。
これまでにXborder Worksの運営社「WeGlobal」CEOの周さん、RPOの関口さんの働き方を紹介してきました。

第3弾の今回はプロダクト/事業開発などを担当する今村有希さんに登場してもらいます!今村さんはWeGlobalと業務提携を結び運営メンバーとして2年以上働いています。今村さんは自身の”やりたい”を追求するため、WeGlobalはじめ複数の会社とフリーランスとして仕事を続けています。

今村有希さん

自分のやりたいを追いかけ、気づけばフリーランスに。

Q 現在どんな仕事を請け負っていますか?
時期によって異なりますが、主に3〜4つですね。
まずWeGlobal。開発側のマネジメント、事業開発などを担当しています。
2つ目がスキル管理SaaSのスタートアップでリスキリング研修事業のエンジニア向けのラーニングコーチを行っています。
3つ目がフィリピンにある日本語学校の日本支社でビジネスサイドや教務関連の仕事に携わっています。
ほかにも「G's ACADEMY」という起業家エンジニア養成学校でチューター業をたまに行っています。ここは3年前に私が通っていた学校です。

Q 4つもやってるんですね。
そうですね。それ以外に自分のプロジェクトとしてビジネス日本語教材プラットフォーム「NIHONGOBASE」を作っています。これは主にビジネス日本語が学べるコンテンツを提供していて、カリキュラム教材作成からウェブアプリ開発まで自分で行っています。
このウェブアプリを用いて、フリーの日本語教師として数人に日本語を教えています。ウェブアプリのフィードバックをもらい改善に役立てています。

開発/運営中のウェブサービス「NIHONGOBASE」

Q フリーランスになったきっかけはなんですか?
実は以前、知人と共同操業で日本語教育領域のスタートアップとしてVRアプリ事業/スクール運営を立ち上げたのですが、結果、あまりうまくいかず、全て撤退して会社を閉じたんです。そこからどうしようか悩んでいました。
ただ作りたいアイデアがまだあったので、それが今やっている「NIHOGOBASE」なんですが、それで「フリーランスしながら自分で作りきろう」と決めて今に至ります。
当時、就職することも一瞬考えましたが、ありがたいことに周りの方からお仕事に関してお声掛けいただいたのもあり、フリーランスとしてお仕事を手伝っています。

Q 複業の楽しいところを教えてください。
それぞれの企業で私にとっての居場所の意味が違うことですね。
例えばWeGlobalはアウトプット重視。持っているスキルを総動員して仕事をしている感覚です。
一方、スキル管理Saasのスタートアップでは、新しい技術のことやチームでの進め方、仮説検証の回し方など学ぶことが多い。内省したり、気づきが多い環境です。
ある会社で学んだ気づきやマインドセットを、別の組織で活かすという循環をしている。これは一社のみで働いていた時代はあまりなかったことです。複数社と仕事をしていてよかったと思います。

Q 複数の仕事を同時並行するのは大変ではないですか?
大変なのは、自分の事業への熱を冷まさないようにすることです。
案件が重なると業務委託の仕事だけで大変になり、自分のやりたいプロジェクトが後回しになってしまいます。忙しいと本当の自分の目的を見失ってしまう。
そこで毎日自分で自分に日報を書いています。その日にやったこと、気づきなどをまとめています。意外とタスク管理にもなるんですよ!
タスク管理自体は別のツールを使って行っていますが、日報を見返した時に「この頃こんなことしていたっけ」と進捗具体が目に見えてわかるんです。
もともと書くことや、残しておくのが好きなんです。書いたり整理しないと、なんだか自堕落になる、目の前のことで忙殺されてしまう気がするんです。「なんでフリーランスやってるんだっけ?」というのを振り返ることができるので良いですね。
今の一番の目標は自分のサービスで自分が描いたビジョンを叶えること。
他の仕事と両立できるマインドセットづくりの工夫です。

Q 仕事を受ける際の基準などはありますか?
周辺領域ではないものはやらないこと。
それから、仕事する際のツールカルチャーを気にしています。例えばコミュニケーションツールはSlackを使っているか、Notionでのドキュメントカルチャーがあるかなど。
ツールに企業文化が現れると思っているんです。チームカルチャーなのか、企業としてのカルチャーなのか。ツールが合わなかったら合わないし、私にとってもストレスになると思うんです。

あとはビジョンミッションなど、企業理念は気にしていますよ。そこに共感できるかどうか。
WeGlobalと働き始めた最初は結構タスクベースでしたが、約1年前から新事業の相談を受け始めました。徐々に関口さん含めて深く関わるようになり、そこら辺から、やっていることが自分ごとになってきました。だから、自分ごとにならないものはやらないのかもしれないですね。

Q 以前会社員をしていたと伺いました。1社のみだったのが複数社となったことで違いがあれば教えてください。
会社員の時との比較で言うと、一番は悩みの粒度が変わったことですかね。
新卒で半導体の会社にいた時もすごく楽しかったのですが、一方で当時は「どう生きていくのか」を考えることが多かったです。週末も無駄にしないように、日本語教師養成講座に通い始めたり、エンジニアスクールにも通ったりしてました。
複数社だからというわけではないですが、やりたいことが見つかった今は、自分が掲げたミッションにどうアプローチしていくかと考えるのに専念できているというか。いろいろなチームで得たものをどう自分のプロジェクトに活かしてみるかなど、そんなことを考える時間に変わっていったなと思います。

Q 少し話が逸れますが、自分で進めるプロジェクトは日本語教育がテーマになっています。このテーマをやりたいと思ったのはなぜなのですか?
元々個人で日本語教育の活動をしていたこともありますが、しっかり認識したのはG's ACADEMYに入ってからです。
幼い頃に吃音症というのを持っていたので、言葉を話すことに人より抵抗があったんです。なので当時は話してちゃんと伝えられたことに喜びを感じるのが人より大きかったと思います。
その後、日本語を勉強している人が伝えられずにもどかしくしている姿、会社員時代の後輩などが伝えたいことを伝えきれずに上司に怒られる姿を見て、「これは解決したい」とどこかで思っていました。
そこで日本語教育系アプリを作りたいと思い、プログラミングが学べるG's ACADEMYに入りました。そこで学びを続ける中で「なんでアプリを作りたいと思ったんだろう」と紐解くうちに、自分が吃音症だった経験、日本語教育の経験、解決しなきゃと思った課題を見つけたから作ろうと思ったんだと気づいたんです。「これは人生かけられる」、そう思えたので、やり始めたという感じです。
動機づけはいくつかありますが、元を辿れば、状況は違いますが、自分も言葉を話すことに困っていた1人だからだったからですね。それから、身近な人の困っていた顔がずっと思い出されました。その困っている人たちを、日本語教師のように目の前の手の届く範囲ではなく、テクノロジーで何かできるのではないかと模索して今に至ります。

G’s ACADEMY主催のGGA(ピッチイベント)登壇時の様子

”やってみよう”の気持ちを大切に。

Q 収入について教えてください。
毎月発生するルーチン業務やマネジメント領域など計算しずらい部分は固定で契約していて、業務内容が増えたときや曖昧な場合は都度調整するようにしています。月によって量が変わるようなもの、歩合でもらったりなどして切り分けています。収入に対する不安とかは現状特にないというか。稼ぎたくてフリーランスになったわけではないので、あまり気にしてないですね。

Q 休日はどう決めているんですか?
一応業務委託の仕事については土日休みのつもりです。ただ、その週に残ったタスクだったり、個人開発を進めたりなど、あとは日本語教師のクラスを週末入れることが多いので、全体で見るとなんだかんだ稼働していることが多いですね。

Q ワークライフバランスについての考え方を教えてください。
全く考えてないというか、考えたことがないですね!笑
会社員の時から平日は会社、土日は学校でしたし。仕事と切り離した趣味の時間への優先度はかなり低いです。むしろ何も活動していない時間がストレスになってしまいます。
なので、今はバランスを取って生きるより、我武者羅に走り続けたいと思ってます。

自分達で開講したビジネス日本語スクールでの授業様子

Q 最後に複業に挑戦したい方へメッセージをお願いします!
自身で掲げたバリュー(行動指針)に「Act Simple,Think Detailed」というものがあります。
なので、まずはやってみる。を大事することをおすすめします。
もし悩まれている方、やってみたいなという方がいれば
「まずやってみましょう」というメッセージを送りたいと思います。

Xborder Works

日本から海外、海外から日本へのクロスボーダー事業 (新規事業開発・スタートアップ) に特化した複業・業務委託マッチングサービスです。

越境をおもしろく、可能性をあたらしく。

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クロスボーダーな業務委託採用に関心がある
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聞き手:NANA
スペイン・バルセロナ拠点のフリーランス記者

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