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就職活動でスカウトをたくさんもらう方法を、新卒採用人事目線で考えてみた

ダイレクトリクルーティングという採用手法

みなさんもテレビCMとかで「ビズリーチ!」みたいなCMを見たことがあるのではないでしょうか?

※回し者ではありません

これまでは、会社が人材を採用するときは、入りたい人(求職者)が自分から会社を探して応募する方法が一般的でした(リクナビ、マイナビなど)

社会人向けのいわゆる中途採用(転職)においても、これまではそういう自分で応募する方法が一般的だったのですが、先程のビズリーチやWantedly、Greenといった「企業側から求職者へアプローチ(スカウト)」する方法が10年ほど前から増えてきました。

そして近年は新卒採用においてもこのスカウト型のサービスが増えてきました。有名なところでは「Offerbox」や「キミスカ」などがあります。

どうやったら企業からスカウトが来るの?

じゃあ、どうやったら企業からスカウトがくるのでしょうか?

とりあえず、登録も利用もすべて就活生は無料なので、まずは登録してみるのが良いのですが、ただ登録するだけでは希望している企業からスカウトが来ないかもしれません。

では、どうやったらスカウトが来るようになるのでしょうか?

2020年に1年間、スカウトサービスを使ってみた人事目線で思ったことを書いてみます。

※必ずしもここで書いた機能がこれからもずっと有効かわかりませんし、このとおりにしてスカウトがくることを保証するものでもありませんので、ご容赦ください。

企業は学生をどういう手順でスカウトするのか?

スカウトのステップは

1.学生の検索
2.学生のリストアップとスカウトメール送信
3.返信対応
4.継続対応

このような感じになっています。

1.学生の検索

まずは検索されることが大事です。「興味のない企業から検索されたくない」、「スカウトはいらない」と思うかもしれませんが、まずはスカウトされてみることが大事です。

なぜなら企業からはどれくらいスカウトされているかが見えており、スカウトをたくさんもらっている学生ほど、良い学生に見えるからです。
まずは、スカウトをある程度はもらえることを目指しましょう。

そのためには、検索条件に少しでも多く引っかかることが大事です。特に重要なのは「ログイン日」です。「3日以内にログインしている」といった検索条件があるため、例え何も操作しなくても毎日サービスにログインだけしておくことが大事です。

他には志望企業のカテゴリですが「大企業」「中小企業」「メガベンチャー」などがありますが、今は、大企業しか志望していなくても全部にチェックをつけておくのが有効です。もしかしたら、今後、違う規模の会社にも興味を持つかもしれないからです。

同様に、インターン志望、説明会希望、個人面談希望、のような複数選択できるものは、一旦、企業から見つけてもらうためには、広く選択しておくことがオススメです。

2.学生のリストアップとスカウトメール送信

検索されたら、次にスカウトを送信するかどうか検討するためのリストに追加します。お気に入りブックマークのようなイメージです(まだスカウトは送りません)

スカウトを企業から送れる通数は有限のため、リストアップした中から自社に興味を持ってもらえそうな学生から順に送信していきます。

スカウトを送信する際には、すべて1文字1文字手書きでメッセージを書きたいところですが返信がもらえるかわからないメッセージにそこまで時間をかけることは難しいため、3パターンほど定型文を用意しおき、送信の際に「●●さんの、○○での活動に興味を持ちました。△△での実績が当社で役立つと思います」といった、部活やアルバイトの実績にからめて送信します。

つまり、企業が「あ、この学生はこういう結果を出したのか、こういうことに興味があるのか」と思ってもらえそうなプロフィールだと目に止まりやすくなります
もちろん、それらもキーワード検索できるので、志望企業が興味を持っていそうな単語を(例えば、AIとかローコード開発、FintechとかSDGsとか・・・)入れておくのも1つです。

3.返信対応

私は大体毎日1時間程度、リストアップとスカウト送信、承諾の確認を行っていました。スカウト中は送信数にカウントされてしまい、しばらくして返信されないとキャンセル扱いとなり、また新しく送信できるようになるためです。

学生側もマッチできる企業数に限りがあるので、もし足りなくなりそうな場合はつながった企業の中で興味がなくなった企業とのつながりを解除していくのも一つの手です。
学生からスカウトの承諾の連絡がきたら、次のステップに進めます。

多いのは合同会社説明会(最近はオンライン開催が多い)への誘導でしょうか。ベンチャーなどであれば、人事やリクルーターと個人面談の案内がくるかもしれません。いきなり面接で落とされるということはあまりないので、時間が許せば、一度、企業の担当者と話してみて「どんな会社なのか?」確認すると良いでしょう。

逆に中々スカウトがこない場合には、企業からもっと見つけてもらいやすくしてみましょう。

例えばプロフィール画像が設定されていなければ、設定する(できれば見栄えが良い写真が良いでしょう)、実績の説明の文章を読みやすくする、希望業界や希望職種を見直す、など更新してみましょう。第一志望までしか決まっていなくても、とりあえず第二志望、第三志望まで入れる、なども有効です。

また、スカウトが欲しい企業によってアピールポイントを変えるのも一つですが、共通して好まれる傾向があるのは

・成長のための努力を怠らない
・途中で投げ出さずにやりきる
・コミュニケーションやチームワークを大切にする

あたりでしょうか。また、企業規模別では

大企業
・素直に人の意見を受け止めることができる
・ルールや規律を遵守する
・その企業のビジネスに強い興味がある

ベンチャー系
・自分の頭で考えて自律して行動できる
・新しいことにもどんどんトライしている
・これまでのやり方に囚われすぎない

など、好まれる傾向はありそうです。

4.継続対応

企業と学生の間でやりとりが始まったらフェーズにもよりますが、企業としては承諾されている間は選考にある程度乗せている可能性があります。

そしてどこかのタイミングで、OK(orNG)を判定します。

企業側は必ず「採用目標人数」というものがあり、例えばそこが年間20人採用だったら、各フェーズの通過率から逆算して、本選考エントリー人数を決めます。

例えば
・採用20名
↑内定辞退率50%
・内定出し40名
↑内定率20%
・面接200名
↑エントリーシート通過率40%
・本選考エントリー500名

みたいな感じです。
スカウトからの通過率は、一般応募よりも高くなりますので(こちらから吟味しているので)1次面接、もしくは2次面接から開始、ということもあるかもしれません。
また、もし確認できれば、今年の目標採用人数や、難しければ、去年より多いのか少ないのか、などが聞けると良いでしょう。

まとめ

選考フローに乗っていまえば他の採用チャネルからの応募と大きくは変わりませんが、人事とダイレクトにメッセージでやりとりができるので、気になることがあれば、どんどん聞いてみるのが良いと思います。そこでの人事の反応からどんな企業が見極めるのも良いでしょう。

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