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屋根の上の猫だまり。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

何年も地域猫を見て回っていると、猫だまりにも栄枯盛衰というモノがあると知る。
当然のことながら、野良では無く地域猫として存在するには去勢・避妊手術を受けた個体のみとなる。
ということは、基本的に地域猫の流動が無い限り新たに仔猫が生まれて一家が増えるということはないという前提で考えると、地域猫の平均年齢というモノはわからないが、家猫ほど長生きはしないと考えると、寿命が来るたびに猫だまりの猫の数は次第に減っていくモノと思われる。

この写真の猫だまりは珍しく地上ではなく住宅の屋根の上なのが面白い。
おそらくこの家の方が世話をしていたのだと思うが、最盛期には6匹ほどの猫が1階の屋根や2階の物干し台といった所で自由に暮らしていた。

それが今年の春頃からだろうか?
もともと寒すぎたり暑すぎたりするとどこかに避難して姿が見えなかったこともあるのだが、春先くらいから一匹も姿を見かけることがなくなったのだ。
ひょっとしたらお家の方が引っ越したのか?
いわれてみると以前ほど生活感を感じない気もする。やはり面倒見てくれる人がいなくなると猫だまりも解散するのかと残念に思っていたのだが、この夏の暑い朝に再び一匹、二匹と以前お見かけしていた猫を見かけるようになった。

世話してくれる人が戻って来たのか、ただ単にわたしが通りかかる時間に屋根の上にいなかっただけなのか?


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