虹橋の向こうに沈む月夜。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
なにを隠そう臨海副都心開業時と供に虹橋の向こう側の埋め立て地に移住した、第一次開拓民である。
移住後しばらくは、開業と供にゴーストタウンが約束されたようなお台場だったが、不況と供に安近短がハヤリ、なにもないお台場が逆に注目されたことで、今となっては東京観光の一躍を担うまでに発展した。
そんなお台場に開業時から12年間暮らしたのである。
マンションの窓から見える光景はこの写真の通り。
ベランダからはお台場の海、そして虹橋を伺うことが出来た。
この写真ではまだ満月の位置がヅレているが、年に一度この満月が虹橋のところに落ちていくのがみえるのだ。
しかし、その時刻は当然夜中、なかなかそのタイミングで起きていることがなく、毎回そろそろか?と思っては枕元にコンデジを用意して眠るのだが、うまいタイミングで撮れたためしがない。
結局、一枚も撮ることが出来ずその後は月明かりを確認することがなかなか難しい、池袋の街中で暮らすことになるのである。