金沢の食は深い。最後の大物『ニュー狸』!?
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
妻、手術の日、2016年6月3日。
職場へ通勤するときよりも1時間も早く金沢医療センターへ向かい、手術前の妻を元気づける。
その後午前中の8時半過ぎから12時前まで手術ということで、やることもないので初めのうちは病室の椅子で読書をしていたが、座り心地の悪いパイプ椅子でお尻が痛くなり兼六園をお散歩。
お昼前に戻り、手術の結果は問題なしということで、まずは一安心。本人はまだ麻酔が効いていて熟睡中ということで、看護婦さん曰くまだ2時間くらいは起きないということなので、昼飯がてら散歩に出かけることとした。
金沢医療センター前の小立野通りを南東の方に歩いていく。
特にお店の当てがあったわけではないのだが、以前この先にあった金沢大学工学部跡地の視察をしに行ったことがあったのだ。
わたしの金沢時代最後のお仕事で、わたしが地域会社を離れた後にも繋げるための一仕事であり、その後この敷地には石川県立図書館が竣工して、その中の一サービスの提供に無事に貢献することができた。これは私が都内に戻ってから数年後の話である。
そんな、現石川県立図書館の前に当時偶然見つけたのが『グリルニュー狸』である。
こここそ金沢の洋食屋のNo.1である!!というのが、わたしの感想である。
しかも、金沢を離れる一か月前にしてこれほどうまい洋食屋さんを見つけてしまうとはっ!?
お初でなにも情報を押さえてなかった初入店のこの時は、まずは和牛のヒレカツ。
ミディアム気味に程よく火が通ったひれ肉は写真の色味通り柔らかくてジューシー。
独特な薄い衣のクリスピーさ加減もちょうどよい。
それにやきめし!
ウスターソースで仕上げたような濃く深い風味はその辺の炒飯とは一線を画す。
こんなお店を見つけてしまい、その後一週間の妻の入院の間に私は通い詰めることになる(笑)