ほんのり醤油の香り漂う大野町のこまちなみ保存区域。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
今となっては、毎週末都内のどこかをカメラ片手にブラりお写ン歩することを第一の趣味とするようになったワケだが、それにしてもなにゆえ金沢時代にカメラに興味を持っていなかったのか?が悔やまれるのである。
金沢時代にはiPhoneのカメラですでにブラりする癖が目覚め始めていたのだが、そんななかで悔やまれるのが大野町方面に結局一度しか足を踏み入れなかったことである。
2015年10月最初の週、わたしははじめて金石街道を行き着くところまで北西に進路を取り海を目指したのである。
というのも、金沢は海に面しているとはいえ、金沢市中心部で生活している限り、磯の香りが漂ってくるワケでもなく、かもめが上空を飛び回ることもなく、海を感じた試しがないのである。
このままでは金沢の海を見ることもなく金沢から去ることになるかもしれない!
と、2015年の夏も過ぎ去り、すっかり秋に季節が変わってしまってから金沢港方面を目指したのだ。
港の話は次回に譲ることとして、今に繋がるブラぱち趣味としては金沢港のチョイと先、こまちなみ保存区域にも指定されている大野町の記憶が今も根強く残っている。
大野町といえば金沢名物の大野醬油。その製造元が集積されていた街で、いまでも醬油や味噌の製造所が残っているのだ。
金沢の中心部はもちろん、これまでにもなかなか見たことのない光景をたった一度しか観る機会を持たなかったことを今も悔やんでいるのでる。