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品川駅港南口の地層。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
90年代中頃、当時所属していた担当が引越をして豊洲から品川に通うことになった。
品川といえば学生時代から高輪口方面しか降りたことがなく、なんとなく品川といえば高輪口のイメージだったのだ。
品川のビルは港南口を出たところにあり、引っ越し先のビルに初出勤の日、長い長いJR線の線路の下の通路を歩いて、ようやく地上に出たところは、これが品川?というほど高輪口とはかけ離れた光景に面食らったのである。
駅を出た前にはズラリと並んだ雑誌売り。
まだ雑誌や週刊漫画誌の売上げが元気だった当時、電車内に置き忘れた雑誌や漫画誌を収集して歩き、品川のような乗降客の多いターミナル駅の前には定価よりも安く販売するこのような雑誌売りが成り立っていたのである。
街並みも高輪口のような洗練されたモノとは正反対の、繁華街や横丁のようないかがわしさに満ちており、これが品川とはまったく思えなかったと記憶している。
それから幾星霜。港南口はこれまでの地層を全面的に掘り返していまやまったく当時の面影を残すことなく近未来的な街に変貌している。
再開発の面目躍如といった所だろうか?
しかし思うのだ。確かに清潔感に溢れ、機能性が増した街ではあるが、そこに港南口の『顔』は見えるだろうか?
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