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アメ横といえば中田商店。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
生まれも育ちも群馬なわたしにとって、東京というと浅草と上野であった。
なにせJRは通っておらず、東武伊勢崎線しかなかったので東京に向かうにはまずは浅草なのである。
幼少期は浅草に叔母の家があったので、浅草や上野に遊びに出かけたのだが当時はまだ駅前にはホームレスの方や傷痍軍人の募金活動なども残っており、子供ながらに恐ろしい町だという認識だった。
中学にもなると親は関係なく独りで上野界隈まで足を伸ばすことになる。
当時はコンバットマガジンやGUNなどを購読するミリタリー少年でもあったので、毎月雑誌広告で見かける中田商店は当時のわたしにとって憧れのお店だったのである。
遠路遥遥上野までやってきても、中学生くらいのお小遣いでは米軍払い下げの上着やパンツなどは買えず、とはいえ中田商店で買い物をした!という実感を得るためにアメリカンポリスの刺繍ワッペンをいくつか買い求めては満足して帰ったモノだ。
そんな中田商店が今でも上野アメヤ横丁で元気に営業しているというのはとてもありがたい。
今となっては懐に余裕もあるので、何の躊躇も無くミリタリーパンツなど手に取れるようになったことは、当時を振り返るととても感慨深いモノである。
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