名店『蕎麦やまぎし』跡地に出来たのは再び蕎麦屋の『十割そば越前』。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
これまで2年間お世話になってきたお店を廻るだけでも時間が足りないのに、この期に及んで新しいお店を開拓してしまうとは、どれほど食に対する業が強いのか!?と我ながら感心してしまうほどに、新しいお店を見つけてしまうと入らないわけにはイカない性癖の持ち主である。
今回ご紹介するお店は、以前紹介したこともあるあの名店『蕎麦やまぎし』の後に入った、これまた蕎麦屋さん!?
やまぎし跡地で蕎麦を提供するのはなかなか度胸が居ることだったと思うのだが、今回執筆するにあたりGoogle先生に聞いてみたら、あれから8年今もまだしっかりと根をおろして営業されているようである。
とりあえず、一安心。
まだ店名を言ってなかったが、こちらのお店は『十割そば越前』。
名前の通り福井の越前蕎麦を提供してくれるお店である。
この2年間の金沢生活で技術の進歩を垣間見たのは『十割そば』である。
金沢に引っ越しする前の池袋周辺を生活圏としていた頃。
2000年代後半あたりになるとポツポツと十割そばを売りにするお店が出始めていたが、まだ蕎麦粉100%を麵の形を留めたまま提供するのには無理があったようで、茹でている間にボロボロに短くなってしまっていたり、麵が茹でている間に切れないように茹で上がる前の堅い状態で提供したりと、当然二八蕎麦に比べてけして美味しいものではなかったので、十割そばを売りにしていた蕎麦屋はすぐに閉業を迎えるパターンが殆どであった。
それが、金沢に来てからというもの十割そばをよく見かけることになったのだが、当時と異なり充分旨いモノである。
越前さんで初めて注文したのはこちらの越前セットB。
おろしそば並とミニソースかつ丼のセットである。
越前そばらしいおろしとたっぷりのかつお節の風味はさっぱりといただける一方、こちらも福井らしいがっつりとしたソースかつ丼と、さっぱりとガッツリ両面味わえるセットである。