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年に2回、窓から大パノラマで見られた金沢の花火大会。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

連日猛暑が続きもはや夏真っ盛りな今日この頃。
夏の風物詩と言えば花火大会である。
上京するまでは隣町の足利の花火大会を観に行くのが夏休みの主なイベントの一つだった。
隣町で父の実家もあった足利の花火大会ということで花火大会とはこういうもんだという認識で育ってしまったのだが、昨今は全国的にも有名な花火大会の一つのようで、実は幼少の頃から花火大会を観る目が自然と養われていたようである。

都内で暮らすようになってからは、そんな養われた目に見合う花火大会としては隅田川花火大会。
浅草まで通う度に死にそうな思いに陥り、愉しみというよりもその本番前後の苦しみから年々行く気が萎えてきて、最終的にはチケットを購入して神宮球場から神宮花火大会を金に物を言わしてゆったりと鑑賞するのが我が家の夏の風物詩となっていた。

2014年7月に金沢に引っ越してきて思いがけずにラッキーだったのは、マンションの南側に面している窓の真っ正面から花火大会を鑑賞することができたことである。
まずは7月中旬に北國花火金沢大会が開催され、その翌週には全国選抜北陸中日花火大会が開催されていたのだ。
どちらも犀川河川敷のまめだ簡易グラウンドから打ち上げられており、我が家からはまさに真正面。
音も爆発音の響きも感じられるくらいの距離感で、汗だくになりながら場所取りすること無く、ただただ時間になったらベランダに出て団扇片手に花火見物に洒落込むことが出来たのである。

これは毎年、といっても2014年と2015年の夏しか味わえなかったが、中には北陸新幹線開通記念花火大会なるものも突然開催されたりと、なかなか花火事情には最適な物件だったのである。

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