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人が集える公園。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
年末年始休暇が終わり、俄に新型コロナの新規感染者が倍々ゲームのようになってきた今日この頃。
二年前に初めて緊急事態宣言が発令されて、日常のあらゆる所でが昨日までと違う世界に一気に変わったのだが、中でも異様な光景に映ったのが『公園』だった。
2020年春の頃はまだ新型コロナの受け止め方、付き合い方が見定められておらず、行政もかなりきつめの対応を市民に要求していたが、そんな中で『公園』は佇んではいけないところとなり、遊具には立入禁止のテープが張り巡らされていた。
この世に生まれ落ちて以来、公園という場はいわば広場であり自由に出入りが出来て、遊んだり、まったりと佇んだり、いちおう公衆道徳には気を遣いながらも自由に体を動かせる場所であった。
子供にとっては遊具で遊べない公園なんて、公園の意味が無かったであろう。
そんなそもそも人が集える広場である公園に人が集えないというのはなかなか今回の事態の深刻さを身に滲みさせられたモノである。
その後、徐々に新型コロナとの付き合い方もわかってきて、その後の緊急事態宣言下では立入禁止のテープまで貼られることもなくなったが、もうあの2020年春のような寂しい光景は目にしたくないモノである。
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