興味はあってもなかなか敷居をまたげないお店。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
池袋東口が企業主体で整備されていったのと異なり、池袋西口は戦後ヤミ市以来の個人商店がそのまま生き残り、現在に至るあの猥雑さを醸し出している。
なので、池袋西口の裏路地を徘徊していると所々になかなかの風情を纏ったお店が顕在する。
こちらのお店は看板に『素うどん』と書かれたお店で、お店の前を通りかかる度にいつかは入店してみたいと思うのだが、かれこれ10年以上経ってもいまだその敷居をまたげないのだ。
現在もまだ普通に営業しているようなので、それなりにお客さんは入っているのだろうが、日中帯でお客さんが出入りしている光景は見たことがない。
先日、YouTubeでこちらのお店に勇敢にも入店した動画を拝見したのだが、店内はお婆さんが独りで切り盛りしていて、かなり狭く4人も入ればギュウギュウな間取り。
メニューはやはりうどんがおすすめのようだが、実は磯辺焼きもおいしいらしい。
店構えほどの怪しさは感じなかったのだが、あの狭い中でお婆さんと二人っきりで同じ空間を共有するのは、やはりまだまだわたしには気が重いような気がするのだ。