「失意」を慰めてくれる川の畔
川は過ぎたこと、戻らぬことへの未練を忘れさせてくれる
「失意」という言葉を聞くと、私は大きな川のほとりを一人で歩いている情景をイメージする。人と共通に「失意」を感じるというケースはあるにしても、「失意」の場合はやはり一人でいるのがふさわしい。こういう時に川をイメージするのは、川は途切れることなく流れていて、人間の無常観を象徴するものだからだと思う。過ぎたこと、戻らぬことへの未練の思いを、知らず知らず忘れさせてくれるのが、川の流れなのかも知れない。
私は、大阪、京都、東京にそ