少部数&お手軽価格で作れる!メタリック&特色刷りペーパーの紹介
はじめまして、xanacと申します。
普段はデザインの依頼を受けつつ、個人でも同人活動を行っています。
この記事では自分のデザイン仕事や同人活動で知った、マイナージャンルや中小規模のサークルにも優しい「安価」かつ「1部・10部単位などの少部数対応」で注文できる印刷所のレビューを行っていきます。ぜひ読んでくださった方の同人活動のお役に立てたら幸いです。
先日、8月10日のイベントにてオール金刷り(!)という、ムダに豪華な無料配布のペーパーを作成しましたが、見た目からはわからないほどリーズナブルに作れました。
オンデマンド印刷でも安価でメタリックカラーの特色印刷ができるグラフィック
通常のオフセット印刷であれば、メタリックインクの特色印刷は高価な部類になるのですが、一部の印刷所ではオンデマンド印刷で安価に金色トナーを用いて印刷を注文することが可能です。今回使用したのは有名所の「グラフィック」さんです。
グラフィック https://www.graphic.jp/
グラフィックさんといえば、同人作家の間では
・フルカラー印刷が綺麗
・特殊紙の種類が多い
・〆切が遅い(これ大事)
という定番の印刷所さんですが、少部数向けのオンデマンド印刷のオプションも充実しています。
グラフィックさんはオンデマンド印刷のフライヤー・チラシ・名刺などで「特色トナー追加」のオプションが選べるようになっており、通常のフルカラーorモノクロ印刷にプラス20%の料金を上乗せするだけで、ゴールドやシルバーを始めとした全38色(!)のメタリックカラーのいずれかを追加できるようになっています。(余談ですが他にホワイトやクリアカラーもオプション項目があります。)
※㈱グラフィックさんのメタリックカラープリントサンプルより
更に、現在グラフィックさんでは19周年記念キャンペーン中でフライヤー・チラシ・名刺などが最大50%オフの価格で注文できるようになっているため、1000円以下で全面ゴールド刷りのペーパーが40部も刷れちゃいます。
※5日納期、A4片面モノクロ特色トナー追加の場合
もちろん全面メタリックでなくても、フルカラー(モノクロ)印刷の上にメタリック色を乗せるという使い方もできます。
デメリットとしては、印刷用紙がコート紙の類に限定されてしまうことと、グラフィックさんのサイトの説明によるとIllustratorデータの入稿のみ対応のようで、カラー(モノクロ)のデザインとは別の拡張色版のレイヤーを作成する必要があるそうです。
自分が入稿したときはこんな感じの構成にしました。上記のメタリックカラープリントのスウォッチからそのままGoldの特色を持ってきて、カラー(モノクロ)版とレイヤーを分けている感じです。不安だったら分版プレビューとかして見てみるといいと思います。
全面メタル刷りはインパクト大ですし、フルカラー印刷の差し色にするのも素敵ですので、ポストカードや名刺印刷におすすめだと思います。同人誌の表紙印刷で使えたら最高なんですが機械の都合でしょうか、現時点では対応してない模様なのが惜しいです。
クリスタやPhotoshopでも入稿できて、特殊紙が豊富なプリンパ
また、グラフィックさんのように特色トナーを使える少部数で安価な印刷所は他にもあります。今回は自分が推している「プリンパ」さんを少しだけ紹介します。
プリンパさんはサイトに「紙から選べるネット印刷」とあるように、特殊紙が豊富かつ、特色トナー印刷も「ゴールド・シルバー・ネオンピンク・ホワイト」の4色に対応しています。また対応印刷部数も1部・5部・10部~と少部数印刷に大変優しいです。あと〆切も遅いです(これ大事)(2回目)
プリンパさんの特色トナーサンプルの一部
グラフィックさんの場合、印刷用紙が限定されてしまうのに対し、プリンパさんは多種多様な用紙に対応しているので装丁の幅が広がります。(もちろんその分お値段はちょっと高くなります)。また、プリンパさんはIllustrator形式だけでなく、PSDやPDF、PNGなど、普段使い慣れている画像形式でも入稿できるのもかなりポイント高いです。
かんたんにまとめると、
【グラフィック】
○最安、○短納期、○メタル色豊富、×Illustrator形式のみ、×用紙限定
【プリンパ】
○短納期、○特殊紙が沢山、○データ形式が柔軟、×グラフィックよりは高い、×九州からの発送のため配達日数がかかることも
どちらの印刷所も非常に魅力があるので、自分のつくりたいものに合わせて印刷所を選ぶのがいいかと思います。
また、どちらのサイトにも言えることですが、特色オプションを使用するときはデータ作成の手順を必ず各印刷所のサイトで確認してください。
これからも少部数かつ安価な印刷所のレビューや紹介を続けていきたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。