自分の好きなものがまた一つ、変わってしまった
10月17日にRADWIMPSの桑原がバンドを脱退した。
私がRADWIMPSを知ったのは高校生のときで、もう10年以上前になる。私が邦ロックに興味を持ったキッカケであるバンドで、私の中では特別なアーティストだった。熱が上がったり冷めたりしつつ、ライブに何度も行って、長年追いかけてきたアーティストである。
そんな中、突然の脱退発表。20年以上共に音楽をやってきたメンバーがこんなにもアッサリ脱退するのかと思ったが、予兆が無いわけではなかった。桑原の不倫騒動の際、洋次郎は厳しい言葉で糾弾していた。Instagramのストーリーで、桑原が古着のTシャツを大量購入しているのに苦言を呈していたのも見た。とはいえ、脱退に際しての洋次郎のコメントがあまりにも淡泊なのを見ると、二人の間にある溝は思っているよりも相当深いものだと察せられる。
RADWIMPSを長年追いかけてきたと言いつつ、ここ1~2年のRADWIMPSには正直あまり熱狂しなかった。仕事が忙しくてアーティストを追いかける余裕が無かったのが主な理由であるが、それ以上に洋次郎がやりたい音楽の方向性が自分の好みと段々合わなくなってきた。洋次郎がやりたい音楽を好きにやれば良いとは思うものの、寂しい感情が無いとは言えない。桑原の脱退を機に、今までのようなRADWIMPSになることは無いのだと思うと、複雑な感情である。だが、それは仕方が無い。RADWIMPSも、私も、時間の経過とともに変わっていくものだから。
RADWIMPSと同じくらい熱量を持って好きだったバンドがある。the peggiesというバンドだ。5年くらい追いかけてきたのだが、2022年に活動休止してしまった。
ボーカルの北澤ゆうほは天才だと思っている。今でも彼女のSNSを追いかけているし、彼女のビジュアルや思想には惚れ惚れする。the peggiesの活動休止後はソロプロジェクトを立ち上げて、音楽を続けている。ライブに行きたいと思っているものの、仕事の都合で未だに行けていない。
the peggiesが活動休止してしまったときも複雑な感情を抱いたのだが、今回のRADWIMPSの発表に対しても似たような感情を抱いた。いや、RADWIMPSは活動休止しないんだけど。まあ、仕方ないか。何だって変わりゆくものなのだ。