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前が後ろで後ろが前で、大人は不自由を身に着ける

言い訳させてください。
今日ね、朝急いでたんですよ。

年に何回かだけある、5歳がお弁当持ってく日が今日。
0歳の授乳が挟まるかもしれないことを考えて、お弁当つくるために5時半に起きることにしました。

しかもなぜか夜中子どもたちに交互に起こされて、まとまった睡眠は長くて2時間ってとこ。
つまりは睡眠がぜーんぜん足りてなくて。

もう、うわーって準備して。
あれやってこれやってって、指示飛ばしながら自分の支度もして。

週明けだからいろんなもん持って、なんとか園に送り届けて。
家まで戻ってきて、ひと段落。

手を洗ってたら洗面台の自分を見て気がついた。

あ、服が前後ろ逆、だ……。


何年も前に買って、気に入ってずっと着てる、これなんて言うんだチュニック?そんな感じの服。
最近この服着るときは抱っこ紐で0歳を連れていたので、先生たちには違和感なかったかもしれない。

しかもわたしの記憶が正しければ、この服は前後どっちが前でも着られる2WAYだった。はず。

だから、前後ろ逆でもいいんだ。まちがってない。
でも、いつも着てる向きとは逆。
だからわたしの認識の中では、完全に逆。

帰ってきて鏡で見て「逆だー!」って思ってしまった。
ちょっと恥ずかしい。


でもさ。
ひとってなんで、服を前後逆に着ると恥ずかしいんだろう。

タグがデコルテのあたりにきたり、襟もとが詰まったりして着にくい、はわかる。
前身ごろより後ろの方が長めにつくられてたりするような服だとシルエットが崩れるし。

でもなんかこう。
やっちまったー!って恥ずかしさがうまれる。

なんでなんでしょ。
服の前後ろなんて、服買うときにこっちを前にして着てくださいねって教えられるわけじゃないのにね。


着にくいけど、それだけ。べつに、逆に着ちゃいけないわけじゃない。

おしゃれな人だと、あえて、みたいな人もいるかも。
ファッションショーとか、おしゃれ界隈(?)で見たことある気がします。シャツをボトムス代わりに着てたりとか。
そこまで奇抜じゃなくても、左右の靴下の色が違うとか。

ああそれ、子どもがよくやるやつ。
そう言えば前後の間違いもそうか。

間違いだって、大人は知ってるから“間違い”が生まれる。
子どもは、今持ってる服の前後の正解を知らないから、正しいも間違いもない。

そう思うと、子どもってどこまでも自由だ。
そして大人は、間違いを知って、恥ずかしさを知って、結果的に不自由になったのかもしれない。

#なんのはなしですか


そんなことよりも。
どっちが前でも着られる2WAYだからこそ。
お迎えの時に前後入れ替えるかどうか、それが問題。

そのままでいたら「えっこの人前後逆なのでは…?」って思われる人数が増えるかもしれない。

でも前後入れ替えることで「えっこの人朝前と後ろ逆で着てなかった…?」って思われるかもしれない。

ああどうしよう。

#どうでもいいか


結局、前後入れ替えて迎えに行きました。
先生からは、お弁当を褒められました。
それで終わり。

うん、ひとって、そんな真剣にひとのこと見てないわ。
どこまでも不自由で、自意識過剰なわたしの話。


おしまい

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