見出し画像

本でつながる見知らぬ誰かに思いを馳せました

図書館で借りてきた「これはのみのぴこ」。

先日逝去された谷川俊太郎さんが文を書かれた絵本です。


これはのみのぴこ

これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもん

これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもんのしっぽふんずけたあきらくん

谷川俊太郎・文「これはのみのぴこ」

と、一ページずつ登場するキャラクターが増え、文が伸びていきます。
読んでてリズムが心地いいし、次はどんな人がでてくるの?ってわくわくする。
世代を超えて、長く愛されてる絵本です。


おうちでこの本を開いて、5歳に読んでいたところ。文の下に、うっすらと跡がついていました。
マーカーを引くように、爪かなにか、かたいものでぴーっと。一本ではなくて、何度も往復して。

いつついたのかわからないけれど。うちに来る前、誰かのおうちで。もしくは図書館で。手に取った誰かが、文をなぞったんでしょう。

想像したら、その姿が愛おしくて。

ひとつひとつの言葉を、じっくり噛み締めたのかもしれない。
流れるような音が楽しくて、おどるような文字たちに指でついていったのかもしれない。

その人は、この本どう思ったのかな。楽しかったかな。どんな風に読んだかな。誰と読んだかな。

わたしや5歳の前にこの本を開いて、この言葉を、この本を楽しんだ人がいる。
当たり前だけど、すごくいい。つながっている喜びがあふれる。


思わず手でなぞってしまうような、指で追いかけずにはいられなくなるような文章。
わたしも書きたいな。憧れです。


おしまい


自分を大切にする子育てサークルやってます↓

いいなと思ったら応援しよう!

ただのはる
よかったらサポートお願いします。家族と一緒にちょっといいものを食べます。