売り子をやってわかった夏祭りの楽しみ方
おはようございます。
昨日まで大学時代に培ったナンパのおかげでお祭りで圧倒的な売り上げを作った俺です。
ナンパは全てを学べるとかいう人いますがあれはマジです。笑
まぁ俺は毎日新宿駅とかで365日ずっとナンパして家の合鍵をもらうことに価値を感じている人とは違って、みんなで飲んで楽しい時に一緒に飲める女の子を探すときにナンパをしたり、綺麗な女の子がいたときに話しかけたり程度です。
つまりナンパは嗜む程度です。笑
俺のナンパ歴を振り返ると、中3文化祭くらいからでしょうかね。
本当に細く長く、大学時代にブラッシュアップした程度です。笑
さて、そんなナンパと同じように売り子をやって気づいた本当のお祭りの楽しみ方について話をしようと思います。
今回俺が参加したのは入谷の朝顔市。
屋台に朝顔を並べて朝の4時から夜の22時くらいまで3日間ひたすら売り続けるという地獄イベント。
もちろん普通のお祭りのように屋台も出ているけど、あくまでも名物は朝顔。
入谷が朝顔発祥の地ということもあって伝統あるお祭りです。
さて、朝顔がお祭りで売られていると聞いて「うわー!行きたい!」と思う俺ら世代は一体何人いるでしょうか。
少なくとも俺の周りはほとんどいない気がします。
だって朝顔って邪魔になりそうだし、日頃から欲しいなんて思わないし、、
朝顔市をやる前の俺は完全に「誰が買うん??」って感じで、、
ただ面倒くさいとしか思っていなかったです。
けど、いざ始まってみると人がたくさん来るは来る。
朝の4時、5時からたくさんの人が朝顔を買いに来るんです。
そしてこっちも売りたいから必死に声かけて楽しませて買ってもらう。
こんなことをやっていると不思議なことにタイムスリップした感覚になるんです。
江戸の商人たちが活気よく通りでものを売っている時代に。
人情があって温かい。
現代の俺たちはものを買うときは「自分に必要か不必要か」でしか買わないですよね。
実際に俺もそう。
必要なやつだけ買って、いらなければ買わない。
さらに買うときも出来るだけお得に買おうとする。
ネットでどこが一番安く買えるかどうかを見てネットで買ったり、家電量販店で買ったり。
そういう風になるから個人商店の小さなお店は無くなって巨大資本が勝っていく。
紛れもなく資本主義の中では正しい自然淘汰が行われているだけですが、この朝顔市をやって疑問を持つようになりました。
朝顔市で朝顔を買う人は朝顔を買っているんじゃないんです。
朝顔を買うまでの売り子との会話を買っているんです。
朝顔なんて本当に欲しければネットで買えば1000円以下で買えます。
しかし、朝顔市で買うと2000円です。
絶対に高い。
しかしそれでも朝顔市で買うんです。
俺たち売り子は買って欲しいから必死に冗談を言ったり、適当にお客さんのことをいじったりしてなんとか足を止めてもらって、それから口八丁手八丁にトークをして楽しませて「じゃあ兄ちゃんから買うよ」と言ってもらう。
別に欲しくはないけど、「まぁ兄ちゃんと話して楽しかったから一個付き合うよ」なんて言ってくれるんです。
分かります?
その温かさ。
しかし、中には冷静に「高いじゃん」とか「いい色を見つけてネットで探します」なんていう人もいます。
人として面白くねーなと思います。
お祭りに行って売り子と楽しく会話して、物を楽しく高く買わされて、ふと帰路で「いやー、なんで買ったんだろ」とか思いながら「まぁ楽しかったからいいか!」なんて思うのが一興ってやつなんじゃないんですかね。
俺はそういう温もりが大好きです。
自分の周りを必要なもので固めると生活の質は上がりますが、温もりはありません。
温もりは一見無駄なようなものにこそあります。
八百屋だってそう。
そりゃ、ライフとかのスーパーで買った方が安くて美味しいかもしれないけど、値段は高いけどおまけとかしてくれていつも温かく話しかけてくれる背中が曲がったおばあちゃんが売ってくれる野菜とかの方が美味しそうじゃないですか?
けど巨大資本のもとで値段と質だけを見てものを買う気持ちも分かります。
だってお金に余裕がないんだもん。
ということは、お金を持った人こそそういう個人商店とか人情っけがあるところでお金を落として、そういう八百屋のおばちゃんとか個人商店のおじいちゃんとかを救っていくことで日本に温もりが保たれるんじゃないんでしょうかね。
そしてその温もりこそが社会のセーフティーネットになるんじゃないんでしょうかね。
日本版ノブレスオブリージュ。
いじめれている子供や引きこもりの子を救うのはそういう温もりだと思います。
俺はそういう日本が好きだな。
そして盆栽を通じてそういう日本文化を俺は残していきたい。
物としての日本文化だけではなく、精神的な温もりのある日本文化をね。
まぁ、これから夏祭りが増えて屋台に行く機会も多くなると思います。
確かに屋台は高いですし、味も美味しくないけど、もし楽しませてくれる店主がいれば不味くて高い物でも気持ちよくお金を使ってあげてください。
売り子をやって考え方が変わった俺からのお願いです。笑
そして帰り道に「高いし不味かったけど、あのじいちゃん面白かったな」なんて愚痴りながら連れの人と帰ってください。
それこそが本当のお祭りの楽しみ方で本当の日本文化の中でのお祭りです。
以上。